投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

思い出の初体験
【幼馴染 官能小説】

思い出の初体験の最初へ 思い出の初体験 23 思い出の初体験 25 思い出の初体験の最後へ

思いがけない出来事-1

譲司も長いホスト生活の中で酒の味を覚えていた。
初めてアルコールを口にしたのは17の時だった。
もちろん未成年ではあったが、ここで未成年であることを問題にするなら、
12歳のころからホストをし、卑猥な本番ショーを演じてきたことはどうなるのか。
譲司はセックスだけでなく、酒を飲むことについても早熟であったのだ。

接客のためには必要なことでもあったし、
慣れない接客からくるストレスを解消するためにも必要と同僚からも進められ、
飲み始めたのがきっかけだった。
もちろん、仲間のホストたちも、カズこと譲司の本当の年齢は誰も知らなかったのだが。

ちょうど紗耶香との生活にピリオドを打ち、
ホストたちのマンションへと移ったころのことだ。
最初のころこそ、紗耶香からの束縛から離れたような開放感から、
ホスト仲間とも飲むようになったのが始まりだった。


それから2年余り。
秀美に会えないストレスからか譲司は酒を飲んで出勤することもあり、
客を客とも思わないような乱暴な接客の仕方が増えてきた。
そのせいなのか何なのかはいまだにはっきりとはしないが、
今夜はこうして客の父親と名乗る男の突然の訪問を受け、
その流れで一緒にグラスを傾けることになった。

「実は娘からというよりも、わたくしの方からお願いがあるのです。」

そう言って話を切り出した美樹の父親、藤本茂雄の、
あまりにも唐突な話に譲二は沈黙した。

美樹のアナルに突き刺さったまま、唸りをあげてくねり続けているバイブのモーター音、
そして美樹のあえぎ声だけがスイートルームの広い部屋に響いていた。


茂雄の話はこうだった。

美樹はホスト通いを続けるうちに、Мである性癖が次第にエスカレートし、
そんな性癖を満たしてくれる男はカズしかいないと考えるようになったということ。

カズとのプレイを進めるうちに、そのことが美樹の亭主に知られることとなり、
美樹の亭主から美樹の父親である茂雄が脅されているということ。

一方の美樹は、これを機に今の亭主との離婚を成立させ、
できるならばカズと一緒になりたいと願っているということ。

もともと今の結婚は茂雄が経営する会社の次期社長人事に絡んだものであり、
美樹自身は夫に対して愛情は持っていなかったということ。


「そうは言うものの、わたくしとしては娘には今の亭主と別れてもらっては困るのです。
 社長としてのわたくしの立場もある。
 次期社長が娘の離婚と言う語りで変わるのも、会社の信用にかかわることです。
 しかし、娘はどうしてもカズさんのことが諦められないらしい。
 そこで一度お会いして、実際に見せていただこうと思ったわけです。」

譲司はなるほどと思った。
娘の浮気相手というか、気に入った男がどんな男か見てみたい。

それならばわからないでもなかった。
しかし譲司という男がどういう男かを見たとしても、娘の離婚話とどう関わるのだろう。
茂雄は美樹と譲司を一緒にするつもりはないようだ。
娘を説得するだけなら、何も自分に会わなくてもできるだろう。
譲司はそう思った。

茂雄は続けた。
「こっそりと見せていただくことも考えたのですが、
 実際にお話を聞きながらの方がより分かりやすいかと思い、お邪魔いたしました。
 で、このあと、なのですが。」

茂雄はバイブで喘ぐ美樹の方を見て、譲司に尋ねた。
「このあと、どのような方法で娘をいたぶっていただけるのでしょう。」
「?」
「いや。もう少し詳しくお話しますと、
 実は、カズさんと別れろ、と言いましたら、娘が言ったのです。
 お父様がカズさんと同じようにしてくれるのなら別れてもいい、と。」
「わたしと同じようにしてくれたら?
 お父様が美樹さんをいたぶるということですか?」
「はい。それが娘の希望です。
 希望というよりは、カズさんと別れて今の亭主との結婚を継続するための条件です。
 娘の亭主はいたって物静かな男で、真面目な仕事ぶりだけが取り柄の男でして。
 セックスに対しても淡白で、自分の妻を隷従しようなどと考える男では決してない。
 自分の夫では満たされない欲望を父親であるわたくしに解消させる。
 それが娘、美樹の持ち出した条件です。」
「それでわたしに何をしろと?」
「いつも通りにしてくださればいいのです。
 わたくしはそれを見させていただいて学ばせていただく。
 そして家で娘に同じようにしてやる。そういうことです。」
「見せていただきたい、と言うのはそういう意味ですか。」
「はい。カズさんが美樹をどのように調教されているのかを、ぜひ。」

信じられない要求だった。
いつも美樹にしているようなプレイを自分の目の前で見せろというのだ。
父親が見ている前で、娘を辱める……。
普通ならボコボコに殴られるところだろう。
あるいはもっとひどい目に合わされることだって考えられる。
譲司は茂雄に連れ出されたときに想像していたことを思い出していた。


譲司はキャバクラのショーとして、客の前で何人もの女を抱き、
時にはSМショーなども演じてきた。
しかし、あれはあくまでもショーだった。
店外デートでの女性たちとのセックスは、仕事の延長であるとはいえ、
誰に見せるものでもないプライベートなものだ。

ステージ上ではなかなか露わにすることのできない譲司自身の性癖や好み、
自分でさえ普段はなかなか気づかない感情さえも表出してしまう場だ。

特に美樹相手にやってきたプレイは、時々プレイの域を超えることもあった。
譲司の中に目覚め始めたSの感情が、時々譲司自身が驚くほど暴走するのだ。

もしも美樹の父親の目の前で感情のままにエスカレートしていくプレイを見せたら、
どういう結果になるのだろうか。


思い出の初体験の最初へ 思い出の初体験 23 思い出の初体験 25 思い出の初体験の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前