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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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自覚と責任-10

すると夕方、マギーが若菜の元にやって来て、今から警視庁に戻る若菜に同行したいと言って来た。石山にも了解をもらったとの事で、特に断る理由もないし、杉山との時間のことを聞くのは野暮だと思った若菜は快諾する。

夕方18時、県警本部の屋上で専用ヘリに乗る若菜とマギー。ヘリに乗るのは初めてのマギーは、まるで初めてジェットコースターに乗るかのように怖がっていた。操縦士はベテランの津川敦。穏やかな性格の中年だ。緊張気味のマギーにとってはその口調は不安を和らげてくれる。ドアが閉められ、いよいよテイクオフする。

慣れている若菜はリラックスしている。マギーは、初めは怖かったが上空から見る景色が美しく、次第に落ち着きを取り戻した。
「なんか…空の上は平和ですね。」
そう言ったマギー。
「交通事故の心配はないからね。墜落事故の危険はあるけどね!あはっ!」
「もぅっ!せっかく怖くなくなって来たのに!」
「アハハ!でもホント、車よりも安全よ?でもね、こうゆったりして空の旅をしている陰で、このヘリに近づく不審なヘリや飛行機はいないか、自衛隊が監視してくれてるのよ?緊急事態の時にはすぐに飛び立てるように戦闘機がスタンバイしてるの。のうのうと空の旅を満喫できるのも様々な人の協力があってこそなのよ。」
「そ、そうなんですか。そうですよね、仮にも警視総監なんですもんね。」
「…仮にはとか、絶対馬鹿にしてるよねぇ??」
「してないですよ。」
「してる!」
「してません。」
そんな2人に操縦士の津川が笑う。
「ホント、仲いいねぇ、2人は!」
「聞いて下さいよぉ、津川さん。マギーはいつも私のことを馬鹿にするんですよ??ババァ扱いして。」
「ババァ扱いはしてませんし!ただもう若くないんだから程々にと言ってるだけで♪」
「ほら、馬鹿にした!マギーだってもう30歳でしょ?ババァの仲間入りの年頃になって来たわよね〜!」
三日月型の目でニヤケる。
「何ですか!?」
「何よーっ!」
「ふんっ!」
顔を背け合う2人。津川から見れば仲の良い姉妹のように見えた。

「頼もしい弟子がいて若菜ちゃんも安心だな!」
「頼もしいと言うか、太々しいと言うか♪」
「上原さんに言われたくないですーっ!」
その後も微笑ましい姉妹喧嘩を続けた2人。それが飽きた頃、若菜は暮れ行く街並みを見つめて言った。
「こんか平和に思える街の中で、苦しんでる人や犯罪の手に怯える人らがたくさんいるんだもんね。美しい夕暮れも、人によっては訪れる暗闇に怯える人がたくさんいる。私はそれを思うと寝る暇も惜しくなるのよねぇ。」
そんなナチュラルな口調から語られる言葉はマギーの心にスッと染みるように入り込む。マギーはそんな若菜の肩を張らない正義感が物凄く好きなのであった。マギーは若菜と同じ風景を見ながら警視庁に向かうのであった。


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