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思い出の初体験
【幼馴染 官能小説】

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譲司の迷走-3

「驚かせてごめんなさい。カズの知らないところでいろいろと話が進んじゃって。」
「いや、どうしたのか話を聞かせてほしい。」
「飲みながら話しましょ。」
美樹はカウンターからワインを取り出し、グラスに注ぎ、譲司に手渡した。

「簡単に言うと、旦那にこの前のことがばれたの。」
「この前のこと?」
「ええ。ほら、ベッドから電話をしたでしょ?」
「ああ、あの時のことか。」
「もっとも、自分からばれるように電話したんだから、それはそれでいいんだけど。」
「…………。」

「で、いろいろと問い詰められて、カズのことも話したのよ。ごめんなさい。」
「いや。で、それで?」
「そしたらうちのバカ亭主、お父様のところに相談に行って。
 彼としたら、お父様に借りを作っておこうとでも思ったんじゃないの?
 娘さんの浮気は許すから、会社の経営を、みたいな話を持っていったみたいなのよ。」
「美樹とは別れない代わりにポジションでも要求したわけだ。」
「ええ。でもお父様は、普通じゃないから……。
 あ、普通の人よ。流行りの反社会的勢力とかじゃないから安心して。
 わたしとお父様との関係が普通じゃないってこと。」

「美樹とお父さんの関係?」
「ええ。なかなか人には言えないことだけれど、わたしたち父娘、関係があるの。」
「なんだ。親子関係がないっていう話じゃないんだ。」
「ちゃんとした親子よ。でも、関係があるの。」
「??それってもしかして、近親相姦ってことかい?」

「ええ。ずっと前からね。つまり、今の旦那との結婚も、実はカモフラージュなの。」
「なかなか込み入った話みたいだね。」
「ううん。いたって単純な話。
 まだまだ女性の立場は弱いのよ。お父様の会社をわたしが継ぐには。
 だから、亭主は名ばかりの次期社長。
 そして、名ばかりの亭主なの。」
「実質のご主人は、お父さん、ていうわけか。」

「ええ。そういうこと。でも、それも普通の男女関係じゃないわ。」
「おいおい。父娘の近親相姦だけじゃなくて、まだあるのかい?」
「ええ。それは話さなくてもだんだんわかってもらえると思うの。
 ねえ。この前みたいにわたしを弄んで。」
「改まって言われると、なんか難しい気もするなあ。」
「そうよね。でも、今夜はもうすぐお父様が来るわ。この部屋に。」
「お父さんが?だったらこの前みたいなことはもちろん、
 美樹を抱くことだってできないじゃないか。」
「そ。普通の父娘関係ならばね。」
「いや、近親相姦なんだったら、余計、というか。」
「ううん。だから、わたしたちの関係は特殊なの。」
「う〜ん。そう言われても想像がつかないなあ。」
「だから、何も気にしないでこの前みたいに抱いて。
 ううん。抱かなくてもいいからわたしを辱めて。」

美樹はそう言うとグラスのワインを口いっぱいに含み、
譲司に抱き付き、ワインを口移しした。
口いっぱいに流し込まれたワインを飲み込むうちに譲司の気持ちにスイッチが入った。
いくつもの疑問はあったが、目の前のごちそうを前に考え事をするつもりはなかった。「じゃあ、まずは全部脱いでもらおうか。そうだ。そこの窓際がいいか。」

譲司は壁一面に広がったガラス窓を指しながら言った。
「まあ、最上階だから、隣のビルから見えるなんて言うこともないだろうが、
 夜景をバックに犯されるのもなかなかだろ?」
「ああ。ねえ、いくら変態じみたことをしてもらっているからって、
 わたし、露出の趣味はないのよ。」
「いいじゃないか。どうせ誰からも見られることはない。
 隣のビルまでだってこの距離だ。
 まあ、あっちのホテルの窓からこっちを双眼鏡で覗いているやつでもいれば、
 全部が丸見えだろうがな。」

美樹は譲司に言われるままに、窓際に立ち、服を脱ぎ始めた。
下着に手をかけたところで譲司が言った。
「そうだ。そのまま外を向いて、ガラスに張り付くようにして下着を脱ぐんだ。」
「ねえ、本当に誰かに見られちゃう。」
「見られたところでどこの誰かもわからないさ。
 この部屋まで確認に来る奴なんているわけもない。さ、早くしろ。」

美樹は言われるままに下着に手をかけ、譲司には見られないようにブラジャーを外した。
「その手は邪魔だな。胸を隠すな。ほら、次はパンティーだ。」

美樹は上下おそろいのレースの下着をつけていた。
譲司に脱がしてもらうことを想像しながら選んだ下着だったが、
結局は下着姿もろくに見てもらえないまま、自分で脱ぐ羽目になってしまった。

「よし。じゃあ、そのまま窓ガラスに向こう向きで張り付くんだ。」
「ねえ、上も下も丸見えなのよ。ホントに恥ずかしいの。」
「じゃあ、その格好で廊下に放り出してやろうか。」
「ああ、またそれを言う。」
美樹の目の奥に妖しい光がともりだした。

美樹は譲司の言葉に操られるかのようにガラスへ張り付いた。
「よし。そのまま手を股間にもっていって、自分を弄るんだ。」
「ああ、こ、こんな格好でオナニーをしろって言うの?ああ、恥ずかしい。」
「じゃあ、そこの壁に掛けてある道具を使って従わせてやろう。」
譲司はそう言うと壁に下げられたスパンキング用の鞭を手に取った。

≪パシンッ≫
乾いた音がスイートルームに響く。
「あ、ああ、い、いい。ね、もっと、もっと叩いて。」
「ほら、叩いてやるから、もっとケツをこっちに突き出すんだ。」
美樹は言われるままに尻をくねらせながら、譲司の方に尻を突き出した。

≪バシッ、バシッ≫
「あ、ああ、そう。ねえ、カズ。もっと、もっとわたしを虐めて。」

ガラス窓に張り付いたまま身体をくねらせる美樹。
その尻に、小気味のいい音をさせながら鞭を振るう譲司。

その様子を入り口のドアの隙間から覗く一人の男の影。。


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