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犬使いの少女
【ロリ 官能小説】

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犬使いの少女-11

 第4話 『結ばれた絆』


「おじゃましま〜す」
 俺は珠美を背負って新山家の玄関に入ると、家の中の様子をうかがうようにとりあえずの挨拶をする。
 家の中からは何の返事も返ってこない。

「家の人はいないの?」
 いない、と来る前に聞いてはいたものの、やはりこれからするであろうことを考えると珠美の家族の動向がどうしても気になってしまう。
「だからぁ、大丈夫なの。お父さんもお母さんも仕事で夜遅くまで帰ってこないから」
「共働きか……」
「うん。無理して一戸建にしてローンが大変なのよ」
「じゃあ、毎日夜遅くまで一人っきり?」
「……一人じゃないよ。チャオがいるもん」
 俺は珠美の側をずっとついてくる小犬に目を向ける。
 ……両親は一人で留守番している珠美の友達か番犬のつもりでこの犬を買い与えたんだろうか? 無闇に吠えないみたいだし、珠美の命令を守って動くところを見ると相当しっかりしつけたんだろうな……

「早くあたしの部屋に行こうよ」
 俺は珠美を背中から降ろして靴を脱ぐと家の中に足を踏み入れる。
 玄関からすぐのところにある居間のドアが開けっ放しになっていたので首を傾けて中を覗いて見る。
 居間はきれいに片付けられていたが、どこか寒々として見えるのは珠美の説明の後だからだろうか。
「チャオはここにいてね」
 珠美はチャオの頭を居間へと向けると、お尻を手のひらで押す。するとチャオはトコトコと居間の中に入っていった。珠美はチャオに手を振って居間のドアを閉める。

「ねえ、あたしの部屋までおぶってって」
 俺は再度おんぶをおねだりする珠美を苦笑いしながら背負う。すかさず珠美の両腕が俺の首を包むように巻き付いてくる。
 チャオをそのまま居間に残して、俺は珠美を背負って階段を登り『TAMAMI』という看板がぶら下げられた部屋へと入った。

 珠美の部屋は暖色系それも原色に近い色合いの小物で埋め尽くされていて、俺のモノトーンの服装が非常に場違いな印象を与えてしまう。
 俺がこの部屋の雰囲気に馴染んだ存在になるためには珠美自身に受け入れられなければならないような気がした。
「……それじゃ、始めるよ」
「うっ……うん」
 俺は珠美を背中から下ろすと、両腕で抱え上げて壁際にあるベッドへと連れていく。
 俺はピンクと黄色が主体の配色が目に痛いベッドに珠美を寝かせると膝に作られた傷を唾液をたっぷり含ませてなめる。

「……イタ……」
 珠美の顔が痛みを訴える。俺は力を入れるとすぐに折れそうなくらいに細い脚を両手で押さえて、舌を膝から序々に上へと移動させる。
 俺の舌が付け根の内側に近寄っていくと、珠美の太股が俺の頭を挟むように閉じてくる。俺はそれを自分の片手をもう片方の脚の内側に添えることによって防ぐ。
 珠美は部屋の天井を見上げ、両手の指を絡ませて自分の胸の上に置いたまま何も言わずにじっとしている。
 俺はこれでは上半身に着けた物を脱がせにくそうだと判断して、まずは短めのスカートとその下の布きれを一緒に下ろした。


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