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トラックドライバーとその娘
【ロリ 官能小説】

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航海の前日-1

 
 いよいよ11月も終わり頃になり、年末繁忙期態勢が指定されて、12月最初の航海を迎えようとしていた前日の夜のことだった。

「ほんとに行くの?」

 布団の中で花梨の頭を撫でながら訊ねていた。

 すでに一戦交えた後で、二人とも裸のまま。
 終わった後は、疲れ切っていつも動けなくなる花梨の股からは、どっぷりと俺に注ぎ込まれたものが、まだ流れていた。
 花梨には、生理がまだない。
 
 肩が冷えないように、花梨にはパジャマの上だけを着せたが、ボタンも留めずに前を開いていたものだから、チラチラ顔を出す膨らみかけの小さなオッパイが、えらくエロく見えてならなかった。
 まだ円錐状だが、それはとても綺麗で、ひどく尊いものにも思えた。
 
 乱暴にすると痛がるけど、丁寧に舐めてやると花梨は喜ぶ。
 チュパチュパ吸ってやると「お父ちゃん、赤ちゃんみたいだ」って言って、いつも嬉しそうに俺の頭を抱きしめながら、大事そうに撫でてくれる。
 聖母みたいな娘だなぁ、って、その度に花梨の胸の上でいつも思う。

 学校には、俺の親の葬儀があると嘘を言い、家の後始末もあるから長期で休ませると告げていた。
 花梨と航海に行っても大丈夫な状況にはしてあったけれど、やっぱり不安がないわけではなかった。
 トラックに、事故はつきものだ。
 
「え? 今さら? もう、荷物だって作ってるんだよ」

 俺が嫌がっていると思ったのか、花梨は少しだけ唇を尖らせた。
 
 それからは俺も何も言えなかった。
 頬杖を突きながら、愛らしい娘の顔を眺めていた。
 
 ほんとに可愛い顔をしていて、学校でもモテるんだろうなあ、と思った。
 はっきりとものを言う子だし、度々女の子がうちに遊びに来てるのを見かけたこともあるから、人気もあるのに違いない。
 
 どうしてこんな良い子が俺みたいなダメ親父のために…。

「お父ちゃん、どうしたの?」

 じっと見つめるだけの俺の表情に、花梨は何かを感じたのかもしれない。
 
「お父ちゃん…事故なんか起こさないからな…。絶対に死んだりしないから、心配しなくていいんだぞ…」

 そんなことくらいしか、言えなかった。
 花梨の頬を手のひらに撫でていた。
 
 俺の様子がおかしなことに気づいたのか、花梨は、しばらくじっと俺を見上げ、不意にじわりと目に涙を浮かべると、
 
「わかってるけど、心配だもん…」

 と、胸に顔を埋めてきて、それからはしがみついて離れなかった。
 すがりつくように抱きついていたのは、ずっと俺を心配していたからだ。
 
 その日の夕方に、道路状況を確かめるために家のパソコンを開いていた。
 高速道路に設置されたライブカメラで、積雪の状態を確かめることができるのだ。
 そこで、なにげなくグーグルを開いて、検索履歴の中に、やたらと”トラック事故”の文字が多いことに気がついた。
 閲覧履歴を確かめてみれば、これまたトラック事故と居眠り運転防止の記事の載っているサイトばかりが目立った。

 今年の秋口に、東名高速で大きなトラック事故があった。
 渋滞で停止していた車列の最後部に、居眠り運転のトラックが突っ込んだのだ。
 死者が3人も出た大事故だった。
 トラックドライバーも死んだ。

 そのニュースを、たまたま家で眺めながら、これだけ忙しけりゃ、居眠り運転だってするよ、と、つい花梨の前で言ってしまったことがある。
 12月になったら、もっと忙しくなる。寝る時間もなくて死にそうになるよ、と、こぼしてしまったのは、あのときではなかったか。
 
 しっかりもので、面倒見のいい花梨だ。
 アホな父親に乱暴されても、それを許してしまうような情の深い女の子だ。
 花梨は、俺が居眠り運転をして事故を起こすのではないかと、ずっと心配していたに違いないのだ。
 
 花梨は、いつになく甘えたように俺の胸にすがりついて、離れなかった。
 ギュッと抱きしめて、大事な宝物をずっと撫でていた。
 
 いつもなら、一回で終わる。
 続けて2回は、幼い花梨には酷すぎる。
 花梨だって嫌がる。
 でも、このときだけは、この愛しい娘が欲しくてならなかった。
 
「もう一回するか?」

 頭を撫でながら訊ねた。
 花梨は、俺の胸に顔を埋めたまま「うん…」と、小さく頷いた…。
 
 


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