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遠恋カレンダー
【女性向け 官能小説】

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12月:クリスマス-15

コートの内ポケットから出した可愛い陶器のサンタのオーナメントで。

「持ち歩いてて良かった」

恥ずかしそうに笑う。

サンタのオーナメントを私の手のひらにそっと乗せてくれる。
持ち上げて見ようとしたら

「小川くん!」
「受け取ってくれる?」

紐のところにきれいな雪の結晶のようにきらめくダイヤモンドパヴェの指輪が結びつけてあった。

「マーケットのイルミネーションで煌めく、雪のようだろ?」

笑いながらオーナメントから指輪を外してそっと私の指につけてくれる。

「日本に帰ってもこの指輪を見て、雪のマーケットを2人で歩いたことを思い出して」

「私、私。来る事にしか気持ちがなくて。
プレゼントを用意してない・・・ごめん」

突然の事に嬉しくてビックリして、ぼんやりそう言うと

「Meine Liebste, das schönste Weihnachtsgeschenk von allen, bist bei mir」

とドイツ語でつぶやいた後、私の頬にキスをした。

「え?何?マイネリープ?なに?」

「Meine Liebste, das schönste Weihnachtsgeschenk von allen, bist bei mir」
小川くんは同じ言葉をもう一度言って・・・

「俺の愛する人。世界一のプレゼントはここにキミがいることだよ」
そっと耳元で教えてくれた。

「さぁ、思い出を作りに行こう!」
小川くんは真っ白な息とともに笑いながらそう言うと
クリスマスマーケットの中にある夢の絵本の中に私を連れて行った。


12月の花:ポインセチア
花言葉:祝福


I have been dreaming that I am number one on your Christmas list this year.



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ドイツ語・イメージ監修:Rapanseちゃん
Vielen Dank!


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