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柿野日奈子 その飛躍に隠された秘密
【スポーツ 官能小説】

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下半身強化のために 理論編-2

翌日、二人は郊外のとある施設にいた。

「ここ、ですか?」
「そうだ。柿野。ゴルフの練習はゴルフ練習場でやるとは限らない。」
「でも、まさか、ここって。」
「そうだ。弓道場だ。知り合いに頼んで週に三日、2時間を貸し切った。
 時間がもったいない。まずは、道着に着替えてこい。」


「よし、着替えてきたな。ほ〜。なかなか似合うな。」
「照れるじゃないですか、そんなに見ないでください。」
「けっこう透けて見えるもんなんだな。ほら、ここ、乳首とか。」
「やだ。そんなに見ないでください。恥ずかしい。」
「今更照れるな。昨日はあんな隅々まで調べてやったじゃないか。
 しかも、日奈子の方が最初から最後まで積極的だったぞ。」

「わたしも、あんなにしつこく、調べられたの、初めてでしたよ。
 それに、どう考えても、アナルのしわの数とか、
 クリトリスの大きさがゴルフに関係あ
 るとは思えないんですけどね。」
「いや、何かの時に役立つかと思ってな。」

「でも、コーチのドライバー、本当に、長くて、太いんですね。」
日奈子は腰越のドライバーを改めて触った。

「ああ、こいつは自慢の逸品だ。
 なにしろ、ドライバーは男の命。生涯、ただこれ1本限り、だからな。
 中にはいろいろと加工するやつもいる。
 オレの知ったやつにも、シャフトを太くしたり、
 ヘッドをもっと大きくしたり、
 中には何を考えているのか、
 ヘッドの部分に真珠を埋め込んでいるやつもいるぞ。」

「ヘッド部分にフィンジュ(真珠)レス(です)か?へ〜。
 ヒョット(ちょっと)ヒョウヒ(興味)ありマフ(ます)ねえ。」

日奈子はいつの間にか、腰越のドライバーを取り出し、
そのヘッド部分を口に含みながら言った。

「おいおい。あんまり大きさばかり求めてると、
 シャフトが中折れ、なんていうのもあるからな。」

「フレーヒュウヒ(プレー中に)ホウラッタラ(そうなったら)
 ファイラフ(最悪)レフレ(ですね)」。

「わたしだったら、興ざめして、その瞬間、プレー中止です。」
腰越のドライバーの硬いシャフトを握りしめながら、
最後はしっかりと腰越の顔を見ながら日奈子は厳しい顔で言った。

「それはそれで、厳しいけどな。男としては。」
「でも、コーチの、このヘッドの大きさ。
 魅力的ですよね。
 迫力だけじゃなく、実力もカプッフバラフィ(素晴らし)
 ファッタレフ(かったです)
 インファフトの瞬間の、カララの(体の)ホク(奥)の方に
 フフィファファフフォウファファンファフ(突き刺さるような感覚)。」

「アッ、日奈子。ゴ、ゴメン。アゥ、ゥゥッ。」
日奈子は思いがけない腰越のミスショットをそのまま口で受け止め、
口の中で、腰越のドライバーヘッドに絡めながら、
しばらく腰越の下半身の震えを味わっていたが、
やがて顔を上げ、腰越に口の中のモノを見せると、おいしそうに飲み込んだ。

「そして、ナイスショットの時の飛距離。
 ホールの浮く深くまで届いたし。
 今のミスショットも、なかなかの勢いでした。
 まあ、味があるショットだったから、許してあげます。」

「ああ。すまない。
 O.Bにならなくてよかったよ。」
「ペナルティは、払ってもらいますね。あとでたっぷりと。」

「しかし、ところで、日奈子のゴルフバッグのことだが。
 まだ新しそうに見えて、ずいぶん使い込んでいるみたいだったなあ。」

「あ、あれですか。使い始めたのが、中学の終わりでしたから。」
「結構、早かったんだなあ。」

「ええ、周りの友達の中で、わたしが一番早く使い始めたんです。
 それからずっと、ラウンド以外にも使ってるんで。」

「ラウンド以外?」
「ええ。ラウンドでなくても、家でも使いますから。」

「家でも?具体的に、どう使うんだ?」
「あ、新しいドライバーが入るかどうか、滑り良くクラブが収まるか、とかで、
 ずっと使ってます。」

「あまり熱心に出し入れしてると、傷みが早くなるぞ。」
「あ、メンテナンスも、しっかりやってます。オイルとか使って。」

「しかし、中学の時に始めたのなら、
 使ったり代えたり捨てたりしたクラブの数も、かなりのモノだろう?」

「そうですね。ドライバーだけで、、5,6、、、11,12、、
 今のドライバーが20本目くらい、かなあ。」
「20本越え?お前、まだ21、だろ?」

「ええ。でも、やっぱり道具選びは大切ですから。
 せっかくの時間やチャンスを無駄にすることになりますからね。」

「確かにそうだ。俺たち男は、いまさら道具は選べない。
 替えのない、たった1本のドライバーだからな。
 それを磨いていくか、修正していくか、諦めてしまうかだ。
 その点女子は、クラブ選びは自由にできる。
 ある意味、うらやましい。」

「でも男子は、ホールによって攻め方を
 変えることできるじゃないですか。
 好きなホールは、何回も責め方を変えてチャレンジできる。
 うらやましいです。」

「ああ、ただし、カップに嫌われてなかなかホールインさせられずに、
 ギブアップ、なんてことも、たまにはあるからな。」
「ギブアップ、ですか。
 女子も、別の意味でのギブアップは、ありますね。
 ホールを乱暴に扱う人もいますし。
 特に、カップのふちとかは丁寧に扱ってほしいです。」 

嫌な思い出でもあるのか、日奈子は嫌そうな顔をした。


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