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真夏の悪夢
【レイプ 官能小説】

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第二章 夢の膨らむ思春期、青春時代-1


「小枝子ちゃん、バスケットボールやらない?」
「え、私、知らないから」
「背が高いから、絶対よ」

昭和35年(1961年)、中学に入学した小枝子はクラスで一番背が高く、バスケットボール部とバレーボール部の両方から誘われたが、日紡貝塚バレーボールチームの活躍で有名になっていたバレーボール部に入った。

だが、母親の関心は何時の時代もスポーツよりも勉強。

ちなみに、この頃の高校進学率は80%を超えてはいたが、中学で働き出す者も少なくなかった。

「妹もいるんだから、うちは私立に行かせる余裕はないの。しっかり勉強しないと都立高校は受からないよ」

その叱咤激励のお蔭で、小枝子は都立の商業高校に合格した。

昭和38年(1963年)4月、中学校を卒業した小枝子は真新しい制服に身を包んだ。

「すっかりお姉ちゃんね」

祖母は涙を流して喜んでいたが、母親は「無理して高校に上げたんだから、しっかり勉強するのよ」と相変わらず厳しかった。

初めての電車通学は楽しく、小岩しか知らなかった小枝子には見るもの、聞くもの全てがわくわくするものだった。勿論、母親の言い付けを守って勉強もしたが、

「ねえ、あんみつ食べていかない?」
「先生に叱られない?」
「見つからなければいいのよ」とこっそり立ち寄る喫茶店。

「えっ、写真の交換をしたの?」
「うん、体育祭の写真」
「じゃあ、私も写ってない?」
「切り取ったのよ」
「ひどい!」と文通で知り合った男の子のことなど、同級生との話は尽きない。



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