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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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それでも守りたいもの-2

 パパが逮捕されたことで、生活の質を落とすのは仕方が無い、4LDKの広いマンションから下町の長屋に越すことに、別にあたしはそんな環境の変化なんか気にしない、むしろ貧乏になったからってあたしは別にかまわないって。
 それよりもどうなのだろう? ママは大学生の内から弁護士資格を取得し、弁護士としては活動しないで、税理士として仕事を再開するって、変わってるんじゃないのかしら? 変わってるといえばどうしてママのブログに順子の画像がでるの? それもパパとのセックスを記録した画像の一枚が、小学生のときの唾棄すべき行為の一枚が、私たち家族は『性的被害者ですが、決して屈しません!』という強いメッセージとともにブログにアップされているのどうして? 生活保護の中でやりくりするために不動産屋をめぐるとき、一番いきいきしてたのはママが家族が性的被害に遭いましてって、殊更に強調するとき、どうしてこんなに元気にママはなるんだろうなって不思議に思った。
 睡眠時間を削ってでも働いてるママに報いようと、ママの施す言語系の習い事、逆らうわけにはいかないし、家事全般中学生としては何でも協力しないとやっていけない、ママはなんだか物質的に恵まれている時よりも今のほうが艶々しているように見えた。長屋のお隣さんに「娘さん大変ですね」とか(お隣さんにはママから一部始終の事情を聞かされていたの)お声がけされると、しばらくは機嫌の善いママで、最近では順子に切れることがめっきり少なくなって、それだけで順子は安定できる気がする。
「それにしても綺麗な娘さんですね、母親と慰しても鼻が高いでしょう?」
「やですわ、まだ中学生ですもの、ほほっ」
 あたしは街中で二度三度と振り返られるこの容姿が嫌いだ、パパは良く褒めてくれたけど、結局そのことがあの忌まわしい結果になったかもしれないのだから。
 パパが捕まったのは中二の春先だったけど、その事件のことがばれるまで、結構時間的ヨユーがあったと思う、でもやっぱり来たかっておもった……
「なあ、なあ、この画像ってさ、葛西にみえなくね?」
 学校に持ってくるの禁じられたスマホで、こそこそ話している男子が教室中央、あたしのひとつ前の席でしゃべっていた時よ。
 あーやっぱりバレちゃった、かって。
 いつか来るときが来たんだなって、まー別にって。
「なあお前聞いてみろよ、コレ葛西なのってさ」
「聞きづらいだろーが、ははは」
「ヘタレばっかだな〜」
「……だったらオレが聞いてやんから……」
 なにてめー如き不細工が、勇気振り絞ったみたいな勘違い馬鹿が出てくるのって?
 パパからハメ撮りとか、裸の画像や動画取らされてきて(ママにはそんなのとっくにお見通しで、画像とか押さえられてたんだけど)男子が一般的に性欲が強いのわかってるつもり、順子がパパに性的虐待されてきた娘だって知られたならされてくることは一つ。
「オレにもさせろよ、減るもんじゃないだろ」これだけでしょ? 理由なんかどうでもよくって、このことをこれ以上拡散されたくなかったら、内緒でオレとだけHさせろ、じゃないといじめちゃうもんねー、どうせこんなことしか考えてないエロ男子、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、マジ死ね、ぶっ殺してやる、パパだって許さない、よくも幼いあたしを欲望の捌け口にしやがって、毎日のように散々中だしして楽しみやがって、ママにも悪戯されてそれでも誰にも話せなくて、畜生どもめが! それにそんな日常を受け入れてきた順子なんかもっと許せない。


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