投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

約束のピンキーリング
【女性向け 官能小説】

約束のピンキーリングの最初へ 約束のピンキーリング 45 約束のピンキーリング 47 約束のピンキーリングの最後へ

-6


「中村さんちょっと来て」

エントランスの真ん中で穏やかではない雰囲気で話す私たちは
にわかに注目を浴びていて
遠巻きに私たちを見る人たちから私を守るように
岡本主任は私の手を取って、歩きだす。

「岡本主任、第1会議室使用可能です」

後ろから柳下くんがそう小さく声をかけてくれた。

その言葉に、岡本主任は苦笑いして

私の手をつかんでいる反対の手を軽く上げて
柳下くんに感謝の意味を示した。

第1会議室はめったに使われない会議室で
その階はひっそりとしていた。

会議室に入るなり、鍵を閉めてソファーに向かい合って座る。

「結婚前提の合コンって、どーゆー意味だよ」

静かに話しだしたその声は、自分の怒りを抑え込もうと必死になっているのが分かる口調で
岡本主任は大きくため息を1つついた。

「・・・」

「答えろよ。答える義務があると思うけど?」
「・・・・」

「なに?俺をもてあそんでんの?」

もてあそんでるって・・・

「なに?」
「もてあそんでるのは、そっちでしょう?」
「は?」

「私と結婚するつもりなんかないくせに!」



約束のピンキーリングの最初へ 約束のピンキーリング 45 約束のピンキーリング 47 約束のピンキーリングの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前