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メリッサ
【その他 官能小説】

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メリッサ-24

 「それじゃ何食べてる時に話すればいいのですか」
 「そうだな、そういうのは薄暗い所でワインかなんか飲みながら話するもんだろ」
 「他には何かありますか?」
 「他にって?」
 「どういう服を着ているとか」
 「そうだな、それはやっぱりドレスアップしていないとな。こう、おっぱいがこぼれそうになったロング・ドレスかなんか着て、ふわーと広がった服もいいけどおケツに食い込みそうなくらいピッタリしたドレスもいいな」
 「それじゃ今日帰ったらそういうドレスを着ますから何処かホテルのバーにでも行きましょう」
 「いやいや、それはまだ早い」
 「どうしてですか」
 「どうしてって、まだ僕は大学1年なんだぞ」
 「私はハイスクールを出てすぐ結婚しました」
 「うん。そういう人もいるな。でもそれじゃどうやって食って行くんだよ」
 「私が働きます」
 「トップレスバーで?」
 「日本ならいくらでも働く所はあります。六本木のクラブとか」
 「アメリカで弁護士になるという話はどうなった」
 「アメリカだって働く所は沢山あります」
 「アメリカに行って飽きたらポイじゃたまらん」
 「飽きたらポイとは何ですか?」
 「また1年で離婚することになったら僕は言葉の通じない国でホームレスになってしまうじゃないか」
 「私を信じなさい」
 「信じる者は救われるか」
 「そうです」
 「あいにく僕は無宗教でね」
 「神様を信じなくてもいいのです。私を信じて下さい」
 「カズ。メリッサを信じて上げなさい」
 「そんなこと言っても結婚は一生の問題だからな。ふざけて結婚する訳にはいかない」
 「勿論そうです。私はとても真面目です。泣きたいくらい真面目に話しています」
 「別に泣かなくてもいいよ」
 「どうしてこんなに貴方を好きになってしまったのか、私は分からないのです」
 「よしよし。帰ったら又僕のウタマロをぶち込んでやろう」
 「メリッサは泣いているのですよ。メリッサの気持ちを考えて上げなさい」
 「そんなこと言ったって、うん、結婚しようなんて簡単に言えないよ」
 「それはそうですけど、もっと真面目に考えて上げてもいいではありませんか」
 「だから、それはだな。帰ったらセックスしながらゆっくり考えよう」
 「カズはセックスしながら考えるのですか?」
 「うん。僕は考える人だからな」
 「メリッサ。この人と結婚するのはちょっと考え直した方がいいのではありませんか」
 「ノーウェイ。この人はこういう人なの。ふざけているようでも真面目だし、真面目な時もふざけているの」
 「呆れた人だわね」

 
 「どうして僕と結婚したいなんて考えるんだ?」
 「好きになってしまったから」
 「好きだと結婚するのか?」
 「我慢出来ないくらい好きなの」
 「何で? 僕の何処が好きなの?」
 「貴方の全部」
 「僕の全部? メリッサは僕がふざけていると言って怒ってばかりいるじゃないか」
 「それでも好きなのです」
 「へーえ。まあ取りあえず結婚は先のこととして婚約ぐらいでいいんじゃないか?」
 「婚約でもいいです」
 「だけど問題があるな」
 「何が問題ですか?」
 「それはねえ。僕はメリッサと婚約するともう他の女とセックスしてはいけないんだろう?」
 「当たり前です」
 「するとですね、このまま婚約して結婚してと進んでいくととてもアンビリーバブルな状態が出現するんだ」
 「アンビリーバブルな状態とは何ですか?」
 「うん。僕はメリッサにヴァージンを捧げた訳だな」
 「だから何ですか?」
 「うん。で、このままメリッサと結婚することになると僕は日本人として日本に生まれ育っておきながら日本人の女とセックスしたことが無いという珍妙なことになってしまうんだ」


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