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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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性奴隷へ (2)-1

深夜のリビングで私の隣に座っている、バスタオルに身を包んだ妻。
むちむちの胸元や太ももがちらちら見えていやらしい。
胸の膨らみの先端には、乳首がつんとわずかに浮き出ている。

ゆきが風呂上がりにいつまでもこの格好でいるときは私とセックスしたいときだ。
こうしていれば私が手を出してくるのをわかってやっている。
今日は巨大掲示板のゆきのスレッドに夢中になっている私にちょっかいを出してきて、そのままここに居座った。

それにしても――と、妻を見て思う。
38歳にはとても見えない美しさ、腰のくびれ、白く滑らかな肌。
この楚々とした美人がほんの数時間前、この同じ場所で、爛れきった3Pセックスに耽っていたとはとても信じられない。
しかもこの女は、夫以外の男と不倫デートをしてくるという。
そこでその男の性奴隷として肉体奉仕を行う。
いったいどんな顔で出かけ、どんな顔で帰ってくるのだろうか。

シャンプーのいい香りをさせながらゆきが不安そうな顔で私に聞く。

「パパはその……本当にいいの?ゆきがZくんとデートなんてして」
「うん、いいよ。昼間言ったことは全部本当だよ」
「デートしたらやっぱりその……しちゃうかもしれないんだよ?」
昼間のような興奮のどさくさではなく、落ち着いた状況で言われるほうが精神的にきつい。
「エッチ」や「セックス」など直接的な言葉を避けてしゃべっているのがかえっていやらしく響く。
「想像しただけで興奮するよ」
「変態……」
「Zと不倫デートしたあとどんな顔して帰ってくるんだろうな」

会話しながら、なにげなく巨大掲示板のゆきのスレッドを再読み込みしてみると新着投稿が1件あった。
「こういう女って不倫セックスしたあといったいどんな顔して帰ってくるんだろうな」
思わずゆきと顔を見合わせて笑う。

「ほら、みんな知りたがってる」
「なんにもしないでショートケーキだけおごってもらって帰ってくるから普通の顔だよ」
「おごってもらうならお礼はしっかりしないとだめだよ」
「Zくんならそんな小さなこと、気にしないもん」

年上のくせにショートケーキはおごってもらう気まんまんなゆきが可笑しい。
ゆきは謙虚な女性だが、ちょっとしたところで「男にチヤホヤされて生きてきた女」の地が出てしまうことがある。
そういう部分が大学の同級生の不興を買ってしまったのかもしれないが、私はむしろ、いつもパーフェクトなゆきがときおり見せる小さなほころびは逆に魅力的だと感じてしまう。
口の周りにショートケーキの生クリームをつけているのもそうだし、オナニーが私にバレバレなのもそう。ひょっとしたら寝取られ性癖自体も美しく貞淑な妻が、グロテスクな他人棒に汚されるという考えうる限り最悪な「ほころび」を愛でる趣味なのかもしれない。

バスタオルの上から尻の丸みに手のひらを這わせる。
そしてあらためてZとのデートに向けてゆきの背中を押す。

「もしZと内緒でデートしても、俺はゆきのこと大好きだし嫌いになんてならないからね」
「……」
「もちろん無理はしないで。俺の勝手なわがままでお願いしてることだから」
あくまで私のたっての願いという体裁は守るし、逃げ道もしっかり用意してやる。
それでもなんとなく、ゆきは禁断の一歩を踏み出すような気がした。
その場の興奮に流されて言ってしまったこととはいえ、昼間のゆきの言葉はまったくの嘘でもなく、むしろ本音がかなり含まれていたと思うのだ。
ゆきがほんの一瞬見せた、私への憐れみと不満の表情が忘れられない――。
妻は本当はセックスでもっと気持ちよくなりたいのではないか。

「嫌いにならない……?」
「うん。絶対ならない。安心して」
「それだけじゃやだ……」
「……」
私の腕の肉をつねったりひっかいたりしている。
「<好き>が増えなきゃやだもん……」
口調が完全な甘えモード。
38歳の女性としてはかなり痛い言動のはずだが、意外と違和感がなくて恐れ入る。
「増えるよ。<好き>がめちゃくちゃ増える」
ゆきの唇を指先でなぞる。押すとぷにぷにして触り心地がいい。

「今までもそうだけど、ゆきがZに抱かれるたびに、ゆきのこともっと好きになる」
「……」
「まして俺の知らないところでなんて。帰ってきたらきっとゆきのことめちゃくちゃにしちゃいそう」
「めちゃくちゃになんてできないくせに」
ゆきがクスリと笑う。

「おちんちん挿れなきゃ大丈夫。手と口でめちゃくちゃにする。今日できたし」
クンニ(らしき行為)ではじめてゆきをイかせたことをここぞとアピールする。
「大丈夫?一人でできる?」
人を小馬鹿にして憎たらしい。
たしかに今日のは、Zがゆきの身体をたっぷりあたためておいたからこそかもしれないが自分一人でだって――。

「何いってんだよ、できるに決まってるだろ」
私の虚勢にゆきが笑う。
そして少し真面目な顔になって私を見つめる。
「……ゆきが何をしても、パパのことは大好きだからね?忘れないで?」
何をしてもというゆきの言葉に興奮する。Zのアナルに舌を挿し込む妻の姿が脳裏をよぎる。Fにもしていたし、やっぱりそういうことをしてしまうのだろうか。Zもしたがっていたし、それならいっそアナルセックスまで……。
「ぜったい忘れないよ。俺もゆきのこと大好きだし、ゆきが俺を裏切ったりしないのも一番よくわかってる」
抱きしめて唇を重ねる。
「ありがと……」


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