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妙子
【その他 官能小説】

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妙子-6

 「どれにしたんだ」
 「ゴムじゃ無い奴」
 「ほう。小さくて透けた奴だな」
 「だってそれしか無いじゃない」
 「さっき穿いてた奴はどうした?」
 「どうして? バッグに入れてあるよ」
 「捨てちまえ。そんなの要らん」
 「何言ってんの。スーパーで買った安物じゃないんだから」
 「安くても高くてもそんな物要らない」
 「私が穿くの」
 「それはそうだ。俺が穿いてどうする」
 「私が穿く物いちいち指図しないでよ」
 「しかしな」
 「しかしも案山子も無い」
 「まあ聞け。しかしだな、俺が買ってやってこれを穿け、これを着ろって言えばお前かなりの節約になるんじゃないのか? お前の金でこういうの買え、ああいうの買えなんて俺は言わんぞ」
 「そうか。それはまあ・・・」
 「だろ?」
 「それは後でゆっくり考えとくわ。ともかくお寿司食べよう」
 「チェッ、いい所で交渉を中断しやがる」
 「交渉なんてしてないもん」
 「ほら、お前が遅いから中トロ頼んだってもう大部分赤くなっちゃってるじゃないか」
 「わっ、本当だ。そんなことってあるの?」
 「あるんだろ。現にそうなってるんだから」
 「それじゃ早く食べよう」
 「そうだ。早く食え」
 「これってでも、赤身と同じ味だね」
 「それはそうだ。同じマグロなんだから」
 「それじゃもう1回中トロ握って」
 「お前な。少しは栄養ってもんを考えろ」
 「栄養? 中トロって栄養無いの?」
 「無いことは無いけど、いろんな物を少しずつ食べるっていうのが栄養学上の理想なんだ。お前今日の朝何食べた?」
 「朝は食べない」
 「それじゃ昼は何食べた」
 「昼は冷やし中華」
 「冷やし中華っていうのはな、麺と卵とナルトが入ってんだろ」
 「キューリも入ってる」
 「ああ、そうだ。それで4種類の食品を食べたことになるんだ。な? そうだろ」
 「うん。だから?」
 「あのな。厚生省の国民栄養課は1日に30品目食べるっていうことを奨励してるんだ。つまりいろんな物を少しずつ食べるのが体に1番いいんだ。だから中トロばかりっていうのは良くない。イカとかタコとかサバとか卵とかいろいろ食べろ」
 「だって卵はもう食べたじゃん。冷やし中華で」
 「そうか。まあ、しかし冷やし中華の卵と寿司屋の卵は違うんだ」
 「でも、イカとかタコとか卵って安いのばっかじゃないの?」
 「誰が値段のこと言ってんだよ。俺はお前の体のこと言ってんだろ。少し太ったんだって偏食ばっかしてっからだぞ」
 「でも太っていい女になった。それくらいが丁度いいってさっき言ってたじゃん」
 「まあそうなんだけど、お前男にどう思われるかよりも健康の方が重要だと思わんか?」
 「それじゃ、イクラとか数の子は駄目なの?」
 「まあ、それでもいいけど、お前高い物ばっか目を付けるんだな」
 「何だ。やっぱり値段のこと言ってるんじゃない」
 「いや。値段はいいんだけどな」
 「それじゃイクラと数の子」
 「みそ汁も飲め」
 「何で?」
 「お前日本人だろ?」
 「そうだよ」
 「日本人がみそ汁飲まないでどうすんだ」
 「それじゃ飲もうかな」
 「そうだ。それにお前太ったんならいいけど、むくんでるんだといけないからお茶も飲んどけ」
 「何で?」
 「水分沢山取って沢山おしっこすればむくみも取れるんだ」
 「本当?」
 「本当さ、それは」
 「それはって? 前のは嘘だったの?」
 「嘘じゃない。全部本当だ。いちいち人の言葉尻にとらわれるな」


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