投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

「ガラパゴス・ファミリー」
【近親相姦 官能小説】

「ガラパゴス・ファミリー」の最初へ 「ガラパゴス・ファミリー」 121 「ガラパゴス・ファミリー」 123 「ガラパゴス・ファミリー」の最後へ

第五話-3

 花門は熱を帯び、粘りを増した漿水が涌き出て来ると肉襞(ひだ)と相俟って、伝一郎の摩羅に絡み付き、花門の奥は掌の如く、巧みに摩羅を締め付けて行く。
 「がっ!ゆ、夕子!」
 伝一郎は短く声を発すると、猛然と腰を打ち突け出した。
 伝一郎の変化に夕子は呼応するが如く、愛しい人の身体に手や足を絡め、悦びの声を連呼した。
 身体をと縺れ合わせた二人は、一時に絶頂を迎えた。
 夕子の意識は遠退き、平行して水の中に浮かんでいる様な、不可解な感覚に包まれた。
 伝一郎は、己が摩羅を女陰から勢いよく抜き出すと、狂った様に摩羅を手で扱(しご)き、夕子に向かって子種をぶち撒けた。
 「ああ……。」
 夕子の頬から胸許に掛けて、熱い白濁汁が飛んでいる。夕子は、其れを人差し指で掬い取ると、舌で吟味する仕種を見せた。
 「──此れを、美味しそうに飲むと仰有った意味が、判る気がしますわ。」
 そう云って妖しい眼を伝一郎に向けると、這って傍へと寄り、漿水に塗(まみ)れた摩羅に手を掛けて口腔に銜(くわ)え込み、愛し気に舐(ねぶ)り出した。
 「ゆ、夕子……。」
 最初の教え通り、飛び口で執拗に雁首を責め立てる夕子。軈て、摩羅は三度(たび)熱(いき)り勃ち、脈打ち出した。
 「も、もう辞めろ。それ以上されたら……。」
 伝一郎が険しい形相になる。夕子は、それを待っていたかの様に、摩羅から口唇を離した。
 「お、お前……。」
 「ふふん。先程の御返しです。」
 愛しい人の柔弱な顔を下から見上げ、夕子は邪気を含んだ笑みを見せる。そんな姿に伝一郎は、一拍置いて呵々大笑(かかたいしょう)した。
 「全く……。大した女子(おなご)だよ。お前と云う奴は。」
 「何を仰有りますやら。こんな女子にしたのは、貴方様なんですよ。」
 二人は、顔を見合せて笑った。
 先程迄の我欲とは無縁の、無邪気な笑顔だった。





「ガラパゴス・ファミリー」の最初へ 「ガラパゴス・ファミリー」 121 「ガラパゴス・ファミリー」 123 「ガラパゴス・ファミリー」の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前