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満里子
【フェチ/マニア 官能小説】

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満里子-21

 「トイレはどうするのよ」
 「網タイツの時のようにこのまましてもいいし、良く伸びるからずらしてすることも出来るだろう」
 「お尻が気持ち悪い」
 「そんなの何時間でもないんだから我慢しなさい」
 「又真似して」
 「満里子のファッション・センスにピッタリだろう」
 「こんなのいつ買ったのよ」
 「僕がオムツと貞操帯を穿かされた次の日さ」
 「それで今まで隠していたの?」
 「そう。予め見せては面白くないから」
 「変態」
 「今頃分かったのか」
 「前から分かってたけど、こんな変態だとは思わなかった」
 「でも自分で作ったんじゃなくて売ってる物を買って来たんだから、世の中には僕のような変態もいるっていうことなんだな」
 「そんなの弁解になってない」
 「別に弁解なんてしてないさ。変態であることを弁解する必要なんて無い」
 「優ちゃんに穿かせたのは鍵が付いてるだけで普通のパンツだったのに、これは人に見られたら変態としか思われない」
 「馬鹿言っちゃいけない。オムツの上に鍵の付いた革のパンツだよ。これと比べたって変態の度合いは少しも見劣りしないさ」
 「でもこれは・・・、こんなの見たこともない」
 「嬉しいだろう。満里子は人と同じファッションは嫌いなんじゃないか」
 「せっかく昨日買った服を着ようと思っていたのに」
 「着ればいいじゃないか。どんなの買ったんだ」
 「フレヤーのミニスカートだもの。これじゃ着れないわ」
 「何で? パンツの見えそうな短いスカートなのか?」
 「そうよ」
 「女の友達と飲みに行くのに何でそんな服を着る必要がある」
 「必要は無いけども着たかったの」
 「どうも怪しいな。本当は男と会うんじゃないのか?」
 「そんなこと言うんなら一緒に来ればいいじゃない」
 「いいのか?」
 「いいわよ」
 「しかしその、誰だっけ? 洋子ちゃんか? 彼女がいやがるだろう」
 「そんなことないわ」
 「しかしこっちだけカップルで、あっちが1人というのでは可哀想だ」
 「洋子ちゃんの彼だって呼ぶからいいわ」
 「そんなことは急に言ったって都合が付かないだろう」
 「付くわよ。あっちは毎日会ってるんだから。私と会ってる時だって何処か近くで待機してるのよ」
 「ほう。それはお熱いことだな」
 「そうよ、あつあつなんだから」
 「それじゃ一緒に行ってみようかな」
 「だからこれは脱ぐわよ。こんなの必要ないでしょう?」
 「折角糊で付けた物を取ることは無いさ。僕はとても気に入った」
 「悪趣味」
 「いや、とても美的で素敵な趣味じゃないか」
 「馬鹿。それじゃ優ちゃんもあの革のパンツ穿きなさい」
 「あれは駄目だ。股ずれがして痛くて駄目だ」
 「そこに絆創膏貼っておけばいいじゃない」
 「いやいや、あれを穿かされた仕返しにそれを穿かせたんだから、僕が又あれを穿くのでは公平のバランスが取れない」
 「何がバランスよ」
 「いいから昨日買ったという素敵な服を着て見せてくれよ」
 「ふん。話を逸らしたって駄目よ」
 「ほう。これか、いいなあ」
 「高かったんだから」
 「いくら?」
 「3万円したのよ」
 「何? こんな服が?」
 「こんな服って?」
 「胸当てのあるちっちゃいエプロンみたいなもんじゃないか」
 「そんなことない。ちゃんとスカートになってるじゃない」
 「だからエプロンの下がスカートになってるだけじゃないか。背中なんか何もない」
 「そういうデザインなの」
 「それは分かるけどこれで3万円か。いい商売だなあ、服屋というのは」


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