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亜美
【SM 官能小説】

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亜美-15

 翌日3時に会社に行くと礼子を除く全員が揃っていた。来るのが遅すぎたかと冷や汗をかいたが、誰もそんなことを咎める様子は無く、主幹の水田が
 「おお、中田君。こんなのどう思う?」
 と言って1枚の写真をよこした。
 それには女性の性器が大写しになっていた。クリトリスの包皮とも言うべき皮膚の部分とラビアと呼んでいる左右のビラビラの所にピアスが施してあり、陰毛は全部綺麗に剃られていて、其処に隷女亜美と入れ墨がしてあった。

 「凄いですね」
 「その女性が今度編集部に来るんだけど、中田君やるか?」
 「やるって何をですか?」
 「セックスを」
 「遠慮させて貰います」
 「あのなあ、遠慮することなんかないんだぜ。向こうはやって欲しいって来るんだから」
 「でも僕は取材する側の方がいいですから」
 「いかんなあ。チンポ突っ込んだまま顔のドアップを撮るくらいでないといい写真なんか撮れんのだよ」
 「でも、他の人が突っ込んでるんでも同じだと思いますけど」
 「いや、カメラマンの気迫っていう奴がそれでは出ない」
 「はあ」
 「赤尾君にも参加させるからやってみろよ」
 「は? でもこれだけでは顔も体も分からないじゃないですか」
 「何? 婆さんだったら厭だという訳か。贅沢言いやがる」
 「中田君、驚くなよ。ほら、これが全身の写真だ」

 石井が投げてよこした写真には全身ヌードの女性が写っていた。ただ無造作に立っているだけの素人写真だが、被写体の女性の美しさには文句の付けようが無かった。こんな美人がピアスをしたり入れ墨したりする必要は無いのにと心から思って見とれてしまった。

 「美人だろう」
 「はあ、美人ですね」
 「そんなのこっちから頭を下げたって相手をして貰うしかないだろ」
 「は?」
 「な? それに加えて赤尾礼子のおまけまで付けるんだ。やってみろ」
 「おまけと言いますと?」
 「つまり女2人を男2人で責めるんだ」
 「男2人と言いますと、水田さんですか?」
 「何が?」
 「いや、だから僕と水田さんでやるんですか?」
 「馬鹿。俺は別の仕事があるんだよ。中田君と赤尾君は主演兼取材だ」
 「え? そんなことしてどうやって取材するんですか?」
 「そこが工夫のし所だ。自分で考えてみろ」
 「はあ」
 「ほれ、赤尾君が来た」

 礼子は既に話を知っていたと見えて、写真をチラと見ただけで
 「で、いつやるの?」
 と言った。

 「明日の朝上京して来るんだそうだ」
 「それで場所は?」
 「いつものホテルでいいだろ」
 「パートナーは中田君?」
 「それはそうさ」
 「いよいよかあ」
 「僕も裸にならないといけないんですか?」
 「当たり前だろ」
 「SMなんてやったこと無いんですけど」
 「大丈夫さ。まだやるかどうかは分からない。何と言ってもメインはあちらの2人なんだから」
 「2人?」
 「ああ。夫婦なのか恋人なのか知らんが2人で来るんだ」


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