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悦子
【SM 官能小説】

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悦子-9

 「え?」
 「さあ、どうぞ」
 「そんなこと言っても」
 「私では厭ですか?」
 「いや、つまりその、今の『いや』は厭だという『いや』ではなくて、『いやそのなんだ』という意味の、大して意味の無い『いや』なんだけど」
 「何を仰っているんですか?」
 「はあ、つまり赤い薔薇を付けさせて下さい」
 「ですからどうぞ」

 そうは言っても悦子は自分から胸をはだけようとはしないので、栄一はワンピースのボタンを外して悦子の胸を開いた。微かに透けていたレース模様が鮮やかに眼に飛び込んでくる。清楚なブラジャーを押し下げると意外にも豊かな膨らみがあった。乳首に近い辺りにガバと食いつき、それから床に押し倒して吸った。
 顔に似合わずデカイ乳をしている。もう栄一は悦子の言う無頼の男にすっかりなりきってしまったようだ。10分以上も吸い付いていたから口を放した時には乳首のやや上には大きな赤い薔薇というよりもアザのようなものが出来ていた。ぷっくりと膨れて痛そうである。
 しかしそのまま今度はもう一方の胸に吸い付き、今度は初めから強烈に咬んだ。悦子はアッと小さな声を発しただけでじっと耐えている。咬んだ口からそのまま力を抜かずに咬み続けた。そうすると歯形が残るのである。強く咬んでも瞬間的なものでは歯形など付かない。もう十分に歯形が付いただろうと思う時間が経過してから、そのまま場所を変えずに同じ部分を吸った。歯形とキスマークをダブルで付けてやろうというのである。先生は咬むのも好きだが吸うのも好きなのである。
 悦子はもうすっかり体中から力が抜けたようにぐったりと横たわっていた。先生は遠慮なくワンピースを脱がせにかかり、ついでに白い清楚な下着まで一気に剥ぎ取ってしまった。この時も悦子はアッと小さな声を出したきりだった。栄一が自分の服を脱ぎ始めると悦子が「お願い、電気を消して下さい」と言った。

 「電気を消したら見えないじゃないか」
 「お願い致します」
 「僕はチンポで姦すんじゃない。眼も耳も口も指も、それから勿論チンポも使うが、体全部を使って姦すんだ。だから電気は消さない」
 「先生の意地悪」
 「意地悪されに来たんだろう?」
 「知りません」
 「なるほど、おぼこじゃないようだ。酷い濡れ方じゃないか」
 「厭ぁ」
 「そんなに脚をきつく閉じていたら何も出来ない。解剖される蛙のようにガバッと脚を開いてごらん」
 「厭」
 「蛙の腹みたいに白い肌をしているな。此処にも赤い薔薇を咲かせないといけないな」
 「アー」

 栄一は悦子の股間のまばらな恥毛の直ぐ上の柔らかそうな肉にかぶりついた。そしてそのまま両手で強引に悦子の脚を開かせてその間に自分の体を割り込ませた。白い肌をした悦子は本当に解剖される蛙のような格好にされていた。
 両手で顔を覆っているので胸が良く見える。白くて柔らかそうな大きい乳房である。乳首がやや小さいのは経験が少ないということなのだろう。股間の周囲一帯に沢山のキスマークを付けてから体を上にずらして胸を吸った。今度は乳首をしっかり咥えている。やんわりと乳首を咬んで、歯でグリグリとしたら悦子の口から小さな叫びが漏れた。
 たっぷりと時間を掛けて乳房を弄び、それから顔を覆っている両手をどけて口にキスした。意外にも悦子は栄一の舌を吸ってきた。やりたいようにさせておいて栄一は足を使って悦子の脚の間に割り込み、結合した。何か引っかかる物を感じたが、まさか処女というのでは無いだろうなと思った。悦子は栄一の舌を吸ったまま呻いたが、多分気持ちよくて呻いたのだろう。根本まで性器を入れると今度は栄一の方が悦子の舌を吸った。悦子の方が背が低いので性器を結合したままキスをすると悦子の顔は仰け反ったようになる。直ぐ横にあるベッドから枕を片手で取って悦子の首の下に押し込んでやった。両手を下に廻して悦子の尻の下にこじ入れて尻の肉を掴み、自分の体に強く押しつけた。そのまま腰を動かし始めると悦子がわななき始めた。舌を吸われているから声にはならないが呻いている。


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