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妙子2
【その他 官能小説】

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妙子2-28

 「あれ? カッパ巻きと納豆巻きばっかりじゃない」
 「ああ。嫌いか?」
 「嫌いじゃないけど、研はそんな物ばかり食べるから太らないんだよ」
 「それじゃ何喰えばいいんだ」
 「大とろいくつか握って。それからウニとイクラとアワビ。赤身と何か白身の魚もね」
 「そんなに喰えるのか?」
 「一緒に食べるの」
 「俺はあんまり油っこい物は好きじゃないんだ」
 「駄目。私だって頑張って研の好みの女になるんだから、研も少しは私の言うこと聞いてよ」
 「それじゃそうするか」
 「ねえ。さっきから気になってたんだけど、その額の傷はどうしたの?」
 「ああ、大したことはない」
 「喧嘩でもしたの?」
 「まあそうだ」
 「やられたの?」
 「やられはしない」
 「でも怪我してるじゃない」
 「研さんは喧嘩の神様だから負けたりしないんですよ」
 「お前は黙って寿司握ってればいいんだ」
 「はい。済みません」
 「研って喧嘩の神様だったの?」
 「喧嘩に神様なんかいるか」
 「それで、その傷どうして出来たの?」
 「定食屋でメシ喰ってたらいきなり4人掛かりで襲って来やがったんだ。ちょっと待て。おい、お前に聞かれるとみんなに話が広まるから、ちょっと調理場にでも行ってろ」
 「聞かなくても知ってますよ。みんな知ってます」
 「誰に聞いた?」
 「だからみんな知ってるんです。同じ町内のことですから」
 「そのみんなか」
 「私は知らない」
 「うむ。いきなり襲って来たから、座ってた椅子で応戦したんだ。そうしたら椅子の足が相手の石頭で折れた。折れた破片が俺の額に飛んできたという訳だ」
 「何で襲われたの?」
 「それが分からない」
 「分からない?」
 「ああ。喧嘩というのは大抵理由も相手も分かるもんなんだが、その時は何で襲われたのか、誰が仕組んだのか皆目分からない」
 「いろいろ恨みを買ってるんじゃないの?」
 「俺はそこらの乱暴自慢のヤクザとは違うぞ」
 「うちに帰ったら薬があるから」
 「こんなもの放っとけば治る」
 「ばい菌が入ると恐いから」
 「それじゃお前が舐めといてくれ」
 「そんなこと言ってないでちゃんと薬付けないと駄目」

 「おや?」
 「どうしたの?」
 「何か様子が変わったな」
 「ああ。カーテンを全部取り替えてベッドのシーツも変えたから」
 「そうか。色が変わったからなんか様子が変わったように見えたんだな」
 「うん。研が出て行ってから新しい生活を始めるつもりで何もかも変えたの」
 「そんなこと言ってたな」
 「トイレのカバーまで変えたのよ」
 「そんなことしても気が晴れなくて毎日飲んでたんじゃないか」
 「うん」
 「うちで飲んでたのか?」
 「うちでも外でも」
 「馬鹿なことするんだな。外で飲んで酔っ払ったら帰りが危ないじゃないか」
 「外で飲む時はお店のウェイターやってる次郎ちゃんがいつも付き合ってくれたの」
 「次郎ちゃん?」
 「知らない?」
 「知らんなあ。飲みに行った時は男になんか関心は無いからな」
 「昔暴走族やってたらしいけど、今は凄く真面目にしてる子だよ」
 「それで毎日飲んで少しは飲めるようになったという訳か」
 「うん。だいぶ飲めるようになっちゃった」
 「まあ水商売やってんだから少しは飲める方がいいな」
 「本当? 飲んでもいいの?」
 「酔ってる方が口説きやすい」
 「馬鹿。研は口説く必要なんかないの」
 「イテェー、それは沁みる薬だな」
 「沁みるってことは見かけより深い傷なのよ」
 「そうなのか?」
 「うん。何してんの?」
 「折角下着を穿き替えたのに触るのを忘れてたから触るんだ」
 「だったら脱ぐから」


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