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真っ赤なリース
【スポーツ 官能小説】

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第8章 アソビ-7

田澤から東京に行く事を朱音には言うなと釘を刺されていた吉川だったか、もう少しで朱音をモノにできると言う焦りが、田澤との約束を破り朱音に話してしまったのだ。その根底には大学時代から常に高飛車な自慢家の田澤を鬱陶しく思っていた事実がある。警察に進み、相変わらず人を下に見るような態度に憎しみすら感じながら何とか従順な後輩を演じて来た。ようやくあと2日でそのうざったい田澤から解放されると思うと気分が晴れる思いだ。心の中ではもう田澤など関係ない、朱音をモノにしてやる…、そんな気持ちになっていたのであった。もう2日も待てない、今すぐにでも抱きたい気分であった。いや、もう限界だ。すぐにでもヤリたい。そんな気持ちから田澤の本性を朱音に暴露し幻滅させ、早く朱音の田澤に対する気持ちを断ち切ってやろう、そう考えた。

「今から田澤さんの本性を見せてやるよ。嘘かどうか自分で判断しろ。いいか、絶対に声を出すなよ?」
吉川は携帯をスピーカーモードにして田澤に電話をかけた。
「何かあったか??」
スピーカーから田澤の声がした。ゴクッと生唾を飲む朱音。胸を詰まらせながら耳を傾けていた。
「いや、立花、田澤さんの姿が見えないと煩いんですよ。」
吉川は朱音を見てニヤリと笑う。
「うまく言っておいてくれよ。あと2日だ。お前と本部長以外誰も知らないからお前らが言わなきゃ絶対気づかないからな。」
「もちろん言いませんが、明日のクリスマスイヴを一緒に過ごすんだと言ってますよ?」
次の瞬間、吉川の語る田澤像の方が正しかったという事が証明される言葉が耳に入った。
「日曜にあんだけヤッてやったのにスケベな女だ。まだヤリ足りないのか…。あと5回ぐらいイカせてやれば良かったな、拳銃でな!ハハハ!」
田澤の信じられない言葉に頭が痛く真っ白になった。いつもぶっきらぼうながら愛を囁いてくれた田澤。その言葉1つ1つが音を立てて崩れ去って行く思いがした。
「しゃぶらせが足りなかったんじゃないですか?もっとチンポをしゃぶらせてやれば良かったんですよ。」
「あの女、馬鹿だからしゃぶれと言えばいつまでもしゃぶってるからな。まー明後日あたり最後にしゃぶらせてやってもいいが、そんな暇はないからな。」
あの女…、田澤から自分の事をそう呼ばれた事が更にショックであった。あの女と呼ばれただけで、田澤が自分をどう思っていたのかを思い知らされるに足りる言葉であった。吉川は打ちのめされる朱音を楽しそうに見つめていた。


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