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真っ赤なリース
【スポーツ 官能小説】

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第8章 アソビ-8

「田澤さんも酷いなぁ。散々ヤリまくって飽きたらポイですか。」
「飽きてはないよ。立花のカラダ、何回抱いても飽きないからな。あの締まりは病み付きになるよ。あんな気持ちいいマンコ、そうはいないよ。でもわざわざ東京から帰って来てヤルほどでもないかなってな。まーあっちから来るならたまにはヤッてやってもいいけどな。まぁ東京で新しいオモチャ見つけた方が早いし。」
「そうですか。じゃあ立花は俺がもらってもいいんですね?」
「ああ。使い古しでもうしわけないが、まだまだ使えるから可愛がってくれ。」
「ありがとうございます。」

朱音に残酷な内容を知らせた電話は終わった。朱音は呆然として俯いていた。計り知れないショックを受けているであろう朱音を見つめ、事件で失態を犯し落ち込んでる朱音をマインドコントロールした田澤のように、今の状態なら朱音を落としやすいと考えた吉川は一気に朱音をモノにしようと決めた。

「立花…」
吉川がそう言いかけた瞬間、朱音が言葉を被せるかのように言った。
「いいですよ…。ヤラせてあげますよ…。」
あまりに唐突で驚いたのは吉川の方であった。
「えっ?マジ…?俺と?」
「はい…。今からでもいいですよ…?このままホテルに行きましょうか…?」
声には力がなかったが、間違いなくそう言った。
「本当にいいのか…?」
「はい…」
突然現れたチャンスに、これを逃す手はないと考えた吉川は近くの思い当たるラブホテルを思い浮かべ、そこに向けて車を走らせた。
(何か知らないけど、ラッキー!)
気が変わらぬうちにと急いで車を走らせた。


「ああ…!た、立花…!話通りにすげー締まりだ…。ハァハァ…たまんねぇ…!」
朱音を全裸にしてセックスしている吉川。弾力があり豊満な胸を夢中で揉みながら朱音を犯している。
「あん…、あん…、あっ…」
朱音はグイグイ腰を押し込む吉川に喘ぎ声を出す。しかし目は天井の方、一点をじっと見つめていた。

頭の中に浮かんでいるモノ、それは田澤の左手の薬指にある指輪であった。最近はそれを見るたびに悲しくなり、嫉妬心が生まれたりしていた。それが何故のか、今まで考えないようにしていたが、朱音は今、その答えを自分に答えた。
(結局、私は田澤さんにとって帰るべきところに帰るまでの愛だったんだね。)
そう自答した瞬間、この一年間、田澤と一緒に過ごした時間も含めてずっと孤独だったんだと感じた。田澤が愛していたのは自分のカラダ。心が折れそうであった。朱音は表情を崩さずに涙だけ頬を伝せたのであった。

そして吉川の精子を顔に受けた瞬間、新たな感情が生まれたのであった。
(この状況でよく微笑む事が出来るな…)
吉川は朱音の顔を見てそう思った。しかしその微笑みに何故か背筋がゾッとさせた。

「吉川さん?」
名前を呼ばれ朱音と視線を合わせた瞬間、朱音の目の奥に何か蠢いた恐ろしいものが自分に襲いかかろうとしているような、そんな気がしたのであった。


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