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キミの体温 ボクの吐息
【女性向け 官能小説】

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長細い棒状のクリスタルのキーホルダーに部屋の鍵がついたものを
無造作にテーブルに置きっぱなしにしていた。

「そうだけど」
「お差支えなければ、ですが。
お出しするはずだったお料理をお部屋までお持ちしましょうか?」
「え?」

「当店はもうすぐ閉店となりますが、お部屋にルームサービスとして
お持ちする事は可能でございます」
「・・・・ありがたいけど。少し待ってくれるかな?」
「かしこまりました」

一流ホテルさながらに、すっとウェイターは俺たちの前から消えた。

「白石、ココに来てくれたって事は、俺と付き合ってくれるって事でいいんだよな?」
「・・・もちろん、そのつもりよ」

一瞬間をおいて、はっきりとそう言った。

「このまま部屋に連れて行きたい。
一緒に食事をして、明日の朝一緒に目覚めたい」
「・・・・」
「それは可能?」
「ええ」

はにかむようにして笑ったその顔に自信がわいてくる。

「分かった。料理を運んでもらおう」

そう言ってキスをする俺たちを見て
ウェイターがほほ笑んで料理をルームサービスに切り替える手はずをシェフに指示した。






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