投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

裸の旅団
【兄妹相姦 官能小説】

裸の旅団の最初へ 裸の旅団 0 裸の旅団 2 裸の旅団の最後へ

裸の旅団-1

 褐色の土煙を豪勢に吹き上げて汚れたアーミー・グリーンのトラックがカーブを曲がる。雑多な荷物の中で肘で半身を起こしていたケインは揺れで幌の骨組みに頭をぶつけて思わず後頭部を両掌で抱え込み、風に捲れ上がった幌の隙間から外を垣間見る。地平線は砂埃で褐色に霞み、枯れ木ひとつ無い真昼の荒野の起伏が滲んでいた。

「いってーな、もう団長は何をそんなに急いでいるんだろ、まったく」

「用が無くても忙しいってのはおっちゃんの宿命よ」ケインに絡みつくように倒れた少女がため息と共に微笑んだ。

 少女の華奢な指がケインの胸を愛おしそうに愛撫する。そのままカールした美しい金髪に埋もれたまま、少年の股間に頬ずりをして熱い吐息とともに、少年の股間の陰茎をその小さくて愛らしい口に含んだ。
 ケインは半ば諦めたように自分の露わな下腹にうごめく小さな頭を見つめてため息をつく。

「先週、誕生日で10歳になったからって、そんなに勉強熱心にしなくても…なあ、アベルラ」

ケインは少女の小さな頭を優しく撫でる。どこか小動物のような仕草が可愛らしい生まれついての娼婦、アベルラはまだ僅かに幼女体型は残しているが、すでに成熟した女性の持つ奇妙なフェロモンを撒き散らしていた。

「…ケインだって私よりひとつしか年上なだけじゃない。なのに女よりこういうの巧いのって癪にさわるじゃん」

 ケインはやれやれと言うように見事な翡翠の眼を伏せ、肩までのストレートなプラチナブロンドをトラックの振動に合わせて左右に揺らす。裸でなければ、いや、裸でも隠すところを隠せばケインもまた、少女にしか見えない。透き通るような肌の色はアベルラよりもむしろ白い。高位の貴族が使う陶磁器のようでいて、金持ちの商業階級のギルドの娘が着ている衣のように艶やかだ。

 贅肉は全く無いが、だからといって痩せすぎているという訳でもない。しなやかな鞭のように健康で、そして幼い。

「はんふんふあいしか、ああくならなひ」

 ただ飲み込んで出すだけみたいな、拙い舌使いをケインはむしろ愉しむ。アベルラは胸の膨らみがほんの少し、傍目で解るようになってきた。年齢の割には腰がくびれていて、その小悪魔のような表情と合わせて奇妙に妖艶だ。見事な金髪なのに、瞳は灰白色のコインのように地味なのがアベルラの不満でありコンプレックスでもある。マナビ姉さんみたいな漆黒の情熱的な瞳に嫉妬するあたりはまだ純粋に子供なんだなあとケインは思う。

「あのさあ、まず、根本を下から唇で挟むみたいにして、舌を細かく使いながら、だんだん上の方に行って、そう、その膨らんだところの裏側を強く吸ってごらん。それから上から一気に飲み込むんだ。その時、舌を使って、ぴったりとくっつけて。……そう。ゆっくりしたり速くしたり、する…そう」


裸の旅団の最初へ 裸の旅団 0 裸の旅団 2 裸の旅団の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前