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《夏休みは始まった》
【鬼畜 官能小説】

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〈略奪の雨音〉-15

『まだ諦めきれねえか?そうだよなあ?こんなイイ女は中々居ないもんなあ?』

『じゃあ諦めがつくようにしてやるよ。バカなオマエでも解るよう実力行使してなあ』


両手を掲げて両足を広げた奈々未の格好は、愛しい人に全てを捧げる情交の最中に見せる姿そのもの……男は浴衣を脱ぎ捨ててパンツを脱ぐと、まさに恐怖の権化と呼べる勃起した男根を真夏に見せつけた……。


『なあ、何の為にチンポとオマンコがあると思ってんだ?それが解らねえで奈々未と付き合おうとするから、オマエはバカなんだよぉ……』

(や…やだッ!?そんなのやだあッ!!)


男は真夏に背を向けると開けっ放しな両足の間にしゃがみ、太股を抱えて互いの股間の位置を探りだした。
目的が何なのか、いくら男嫌いな真夏でも解っている。
それは奈々未略奪の最終段階なのだと……。


「んう……んッ!?あんんんッ!?」

「ッ………!!!」


真夏は愕然とした。
それは聞こえてきた奈々未の声が、哀しみに暮れる悲鳴ではなかったからだ。

苦し気ではあるが何処か甘ったるい其れは、奈々未が男達に〈敗けた〉事を表す屈伏の声としか受け取れなかった……。


「やめ…ッ!やめてよぉッ!!あひッ!?駄目えッ…こ、こんな…あぁぁッ!!」

『あれだけされたら「駄目」になるに決まってんだろ?素直になれよ、奈々未……』


奈々未の意識はどうであれ、真夏の耳に届く声には断固たる意思が感じられなかった。
あの悍ましい男根が深々と性器を貫き、遺伝子を放出しようとしているのに…だ。


『そ、そんなに締めたら…ッ…ああ…奈々未ぃ!』

「離れッ…んあぁッ!?お願い離れてえッ!!」


男の脇腹から奈々未の両足が飛び出している。
ピッタリと身体を密着させての其れは、繁殖期の牡蛙と牝蛙の交尾のようでもある。


『奥まで突いて欲しいんだろ?ドジョウで熱くなった子宮の入り口を……』

「やあぁぁあぁッ!!離し……ぷあッ…んぷぷぷ!」

(嫌あぁぁッ!もう嫌!もう嫌だよぉッ!!)


ダンゴ虫やドジョウより、いま行われているレイプが一番耐え難かった……。

あの男の鼻にかけた甘えた声や自惚れた台詞……まるで奈々未が自分の彼女ででもあるかのような振る舞いがとても腹立たしく、そして何処か快感に浸っているような奈々未の声色も真夏を責め立てた……もちろん、奈々未は懸命に抗っているのだが、それを感じ取れなくなるくらい、真夏は追い詰められていたのだ……。



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