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〜ハロウィン忌憚〜 黒髪少女侵蝕
【レイプ 官能小説】

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ほころび-2


≪大丈夫、エリちゃん?≫
 恵利子には、遠くからそんな“音”が聞こえたように想えた。

 実際に恵利子の心が過去の記憶へと誘われ彷徨ったのは、ほんの数秒の時間であった。
恵利子の唇が、脹らみ熱を帯びながら脈動する陰茎から射精の予感を感じ取り、立ち昇るむせかえるような男の臭いに息苦しさを感じた数秒。

『大丈夫かい、恵利子?』
 男はそう言うと押さえつけていた頭から両手をどけると、脹れあがった陰茎を抜いてくれた。

 恵利子の小さな口元からは、ドロドロと男から滲み出ていた淫液と唾液が混ざり合った液体がこぼれる。

『大丈夫、エリちゃん?』
 心配そうな表情で窺う男は、そう言いながら恵利子の髪を優しく撫でる。

(!?)
 恵利子の虚ろな瞳に、ひかりが揺らめく。

 もしかしたら、それは聞き違いかも知れない。
彷徨う恵利子の心が聞かせた幻聴、心配そうに窺い見る男の表情を幻視していたのかもしれない。

「お兄ちゃん… お兄ちゃんなの?」
 それでも恵利子は、そう問いかけずにはいられなかった。

 そんなはずがないことは、恵利子自身が一番分かっているにも関わらず。
当時の少年は中学二年生で、恵利子との年齢差は三歳である。
対して目の前の男は三十前後と思われる。
少年と男の年齢差を考えれば、それは当然の帰結。

いくら少年の顔を想い起こすことができないとは言え、余りにも年齢が違い過ぎている。
なによりあの時の少年が成長したうえで、このようなことを恵利子に対し強いる筈がないのだ。

 しかし、だからと言って……
目前の男の身体に少年の心が……
馬鹿げている……
あり得ない。

 でも…… 男が口にした言葉……
そして、優しく愛でるような髪の触れかたが、恵利子の記憶、心の内を疼かせる。


「おっ、お兄ちゃん? …… ……なの?」
震える声で、再び問い返す。

『…… 』

 おとこの目の中に一瞬、怖れにも似た動揺がはしる。
男は何も応えなかったが、代わりにまた髪を優しく撫でてくれた。
…… そう、あの時のお兄ちゃんと同じように。

 恵利子の瞳に揺らめきが…… 心にさざ波が立つ。

 焦点の定まらない恵利子の瞳がそれを追い…… 白く細い指先が、そっと体液に濡れそぼる陰茎へ伸びる。
自ら頬を寄せると望んで舌を伸ばし、喉奥へと陰茎を咥えなおした。

頭のなかに心地良い旋律がはしりはじめると、口のなかいっぱいに脹らんだ亀頭の硬い感触に酔ってしまう。
ついさっきまでむせかえる男の臭いに、息苦しさを感じていた。
吐き気をもようす程嫌だった射精の予感、ビクビクと震える陰茎の痙攣が愛おしくさえ感じてしまう。

≪怖がらなくても、大丈夫だよ。これは大好きな男の子と女の子だけがする秘密…… だからエリちゃんと僕の二人だけの…… ≫
 大好きだったお兄ちゃんはそう言うと、いつも優しく髪を撫でてくれた。

 お兄ちゃんの嬉しそうな顔が見たくて、恵利子は何度も何度も“二人の秘密”を繰りかえした。

(ああぁっ、お兄ちゃん好き、大好き…… だから、だからお兄ちゃんも、もっと恵利子を好きになって)
朦朧とする意識のなか、少女の恵利子と幼い恵利子が溶け合い願う。

 恵利子の舌の動きが滑らかで巧みになっていく。
亀頭の裏を舐めあげると、カリ首の溝に尖らせた舌を食いこませ円を描くように舐めまわす。
時折、ふくよかな唇で亀頭をふくんだかと思えば、形をなぞるように滑らせながら根元まで呑みこんでいく。

陰茎の根元をしっかり握りなおすと三本の指でしごき、首は動かさず舌と唇で亀頭をしゃぶり続ける。
堪らず男が反応を示すと、その部分を重点的に舐るように責めてくる。

 男は自らが望み続けていたにも関わらず、戸惑うように恵利子の顔を盗み見る。
額に汗を滲ませ淫靡な音を立てながら、一心不乱に陰茎にしゃぶりつく恋い焦がれた少女。
いつの間にか陰嚢へ添えられた左掌が、優しく睾丸を転がす。

『ああ、恵利子、エリ…… うぅっ』
 その光景に思わず、あえぐ男。

 なんとか陰茎の膨張を抑え込もうと思っても、上目遣いに見上げてくる恵利子の無垢で濁りない大きな瞳に……

『エッ、エリちゃん…… 』

 その声はまるで想いを寄せた少年のものように恵利子へと届くと、そのこころを激しく震わせた。

 ビクビクと陰茎が痙攣し、男は白く濁った想いを喉の奥へと叩きつけた。


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