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〜ハロウィン忌憚〜 黒髪少女侵蝕
【レイプ 官能小説】

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さまよい-2


“悪夢”と事件を照らし合わせれば、犯人は少なからず恵利子と面識がある人物が疑われるも。
それはあくまでも夢であって、憶測の域をでずに……

記憶の混乱と恵利子の将来を案じた祖父母、両親の願いから警察への届けは見送られた。
そして祖父母宅に他の家族、同居人がいないことを知ることになる。
悪夢の原因は事件によるものも大きいが、あくまでも現実と非現実が融合した産物と理解するようになっていた。



(ひどい…… 夢、でも、どんなにひどいことも、夢ならいい。夢なら覚めるから…… )
 憂う表情で恵利子は俯く。

 2006年10月31日 火曜日 曇り

 高校一年生、16歳の誕生日を15日後に控えてなお、恵利子は過去の暗闇に囚われつづける。

しかし、それすら比較にならない深刻な想いに、恵利子の身も心も苛まれ続けていた。
けして覚めることない“悪夢”に、高校入学とほぼ時をおなじくして蝕まれはじめる。

 奇しくも今日は、悪夢のはじまりと思われる四年前と同日のハロウィン。
本来の歴史感もない日本人にとって、ハロウィンは商業的要素のみ定着しつつあるイベントだ。

『Trick or Treat! 今日10月31日は、みなさん、ごぞんじですね!』
 そんな恵利子の気持ちにお構いなく、テレビからは能天気な声が響いてくる。

 沈み込む気持ちから、テレビの電源を切った。

 時計の長針が一回りを終える頃、身支度を整えた恵利子は鏡前に佇む。
アンティーク調ウォールミラーには、清純無垢なセーラー服姿の少女が映っている。

入学してから半年が過ぎるが、糊の利いた制服に一点の翳りもない。
胸元のスカーフ留には精緻な銀の刺繍が施され、襟の縁隅にも同様の物が飾られている。
幅三センチの濃紺プリーツスカートは、膝丈で楚々とした雰囲気を漂わせている。
古典的なセーラー服であるが、それは弛まぬ努力の末に伝統ある女子校に入学できた証だ。

瓜実型の顔はビスクドールのように端正で、腰丈まである黒髪はきらきらと輝きを放っている。
背は高からず低からず、豊かな胸元から腰へ流れる魅惑のラインは、少し大きめの制服が周囲の目から包み隠している。
長いまつ毛に二重瞼の瞳はこぼれ落ちそうな程大きく、本人が望まぬも少女の魅力をよりいっそう惹きたてていた。

 しかし麗しい容姿に反して少女の表情は寂しげで、魅力的な瞳には深い憂いが宿っている。

 純潔を奪われて半年…… 
今なお犯されつづける日々に、身も心も恥辱に苛まれる少女。
その心は憂いと戸惑いの狭間で、暗闇に囚われようとしていた。

「わたしはあの時から、何も変わっていない…… まだ、覚めない夢の中を彷徨っている。それどころか…… 」
 恵利子は小さな肩を落とし、深い溜息をついた。

(今日も…… あの男に遭わなければいけない。そして…… )


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