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ママはサキュバス
【ファンタジー 官能小説】

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第一話:私の彼を取らないで-2

 放課後になり、智君との待ち合わせ場所の、駅に向かおうとしていると、いきなり背後から、私のDカップの両胸が揉まれました。

「ち・さ・と・遊ぼう!」

「キャァァ!?もう・・・美冬、毎回のように私の胸を揉むの、いい加減止めてよねぇ?」

 私のDカップの胸を揉んだのは、クラスメイトで親友の一人、牧羽美冬(まきばみふゆ)、茶髪でショートヘアーをした美冬は、陸上部で短距離の選手をしています。何処か男っぽくて、美冬曰く、男兄弟で育ったからって本人はあっけらかんと言っているけど、正直家のママより、この子の方がサキュバスじゃないの?何て思う事もあったりします。美冬は、両手で私の胸を揉んだ時のジェスチャーをしながら、

「いやぁ、千聖の胸は弾力あって、つい揉みたくなっちゃうんだよねぇ・・・でも、相変わらず良い乳ですなぁ?Dからまた大きくなった?」

「知らないわよ、身体測定以来測ってないし・・・」

「全く、美冬はがさつ何だからぁ・・・」

 そう言って美冬に呆れて居たのは、もう一人の親友、工藤沙也華(くどうさやか)、眼鏡を掛けて居て、黒のおさげ髪をして居ます。普段は優しいですけど、言う時はキチンと言うしっかり者です。美冬は運動部ですけど、沙也華は花が大好きで、園芸部に所属して居ます。ちなみに、私はまだ部活には入って居ません。何か面倒何ですよねぇ・・・

 私は、沙也華の言葉に同意したように何度も頷きながら、

「沙也華、美冬にもっと言ってやって」

「千聖も、もっと怒らないから、美冬が調子に乗るの」

「ウッ、やぶへびだったか・・・」

「「アハハハハ」」

 私が変顔浮かべると、美冬と沙也華は思わず吹き出して笑ったの、私達三人は、普段こんなノリで学校生活を送ってまぁす。そんな私達三人の横を、一人の男子生徒が横切って行きました。

「さ、さようなら・・・」

「「「エッ!?」」」

 聞こえるか聞こえないかのような声だったから、私達三人共、思わず聞き返しちゃったけど、その生徒は、同じクラスの薄井影助(うすいえいすけ)君だったの、こういう言い方悪いけど、クラスでも影が薄く、友達もまだ居ないのか、何時も一人で過ごしている見たいなの、だから、私はなるべく薄井君に声を掛けて上げているんです。

「アッ、薄井君、さようなら!バイバイ!!」

 私が右手で手を振りながら挨拶すると、薄井君は、恥ずかしそうにお辞儀して歩いて行っちゃった。美冬も沙也華も、そんな薄井君を見てちょっと表情を曇らせ、

「千聖、別にあいつに挨拶返さなくてもいいんじゃない?」

「クラスメイトにこんな事言うのも何だけど・・・薄井って、ちょっと何考えて居るか分からない所あるよね?」

 美冬も沙也華も、薄井君の事を苦手にして居るみたいだけど、私はママの影響もあってか、あんまり苦手な人って居ないんですよねぇ・・・ 

「薄井君は、おとなしいだけだよ」

 私が薄井君を庇うと、美冬は、話を変えようとするかのように、徐に私と沙也華に話し掛けて来たの、

「ところで二人共、部活休みだし、久々に三人でどっか行かない?」

「美冬・・・部活が休みなのは、中間テストがもうすぐ始まるからでしょう?」

 沙也華は、呆れたように美冬を窘めるも、美冬は舌を出すと私の方を見て、

「良いじゃない。どう、千聖?」

「ゴメェェン!私、ママに頼まれ事あって、真っ直ぐ帰らないといけないの・・・また今度ねぇ!」

 私は、智君との待ち合わせに遅れそうな事もあり、美冬と沙也華を手で拝んで詫びると、そのまま駆け出しました。だってぇ、まだ親友の二人にも、智君と付き合い始めた事、まだ内緒にして居るんですもの・・・


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