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スイッチ、オン 〜 The actress on through the lens
【その他 官能小説】

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第五章 見て、私の-1

 今日は早出だ。店を開ける前に発売日の雑誌等を並べなくてはならない。当番は俺とナツミ。いつもに比べてたいした量じゃないから、慌てなくても間に合う。
 「そっちどう?」
 店の入り口付近で新刊の品出しをしているナツミに声を掛けた。
 「うん、すぐ終わるよ。あんたはどう?」
 雑誌棚の一本で作業をしていた俺は答えた。
 「順調。」
 しばらく二人とも黙々と仕事を続けた。
 「ね。」
 「んー?」
 「この前も訊いたけどさ、こういうの見たいんでしょ?」
 またお子様に見せられないのを目の前に持って来た。
 「見たいよ。」
 「ふーん。じゃ、見たらさ、どうなるの?コーフンする?」
 「するよ。」
 「カラダに変化は?」
 「それ、知ってて訊いてるだろ。」
 「まあねー。」
 「お前だってさ、これとか見たいんだろ?」
 自分のを指差してやった。
 「そ、そりゃあねえ。」
 「俺のでも?」
 「…。」
 「ごめん。」
 「…そうじゃなくてさ。」
 「ん?」
 なんだか様子がヘンだ。
 「一回しか言わないから、しっかり聞けよ、おい。」
 「なんだよ。」
 「み、見たいんだよ!私は。あんたのが…。」
 真っ赤になって俯き、俺をチラ見している。もしかしてそういうことなの?こいつ。そんな素振りは無かったのに。
 「でも、私のなんか見たくないんだろ。」
 こうなったらもう、正直に言った方がいいだろう。
 「この前な、見たいかと訊かれて答えなかったのは、見たくないからじゃないよ。実際、お前の胸とかオシリとか、ついつい見ちゃう時があるんだ。でも、ヤラシー目で見てるなんて事、本人に言えないだろ。」
 「じゃあ…。」
 「ああ、見たいよ。お前が許してくれるのなら。」
 ナツミはモジモジしている。
 「許す、っていうか…見られたい、あんたに。」
 ナツミはとても美味しそうなカラダをしている。見てと言われて断る理性は俺には無い。スカートの裾に手をかけ、ゆっくりと持ち上げていった。
 「チョット待て。ジョーダンだよバーカ、って叩くんじゃないだろうな。」
 「今の私が、ふざけてる様に見える?」
 見えない。再びスカートを捲っていく。
 「チョット待て。誰か通りがかったらどうするんだよ。」
 「来ないよ、こんな中途半端な時間。」
 「とは限らないだろ。」
 「スリルが有って、余計にコーフンするかも。」
 そのへんはやっぱりナツミらしいと言うべきか。
 「でも…。」
 「見たいんでしょ?あーもー、メンドクサイなあ。」
 そう言うと、ナツミは自分でスカートを掴み、一気に捲り上げた。意外と上品なピンクの下着が丸出しだ。でも、自分で捲っておきながら、恥ずかしそうに太ももを閉じ、斜め下を向いている。
 「ねえナツミ。それじゃあ肝心の所がよく見えないよ。」
 「…じゃあ、どうしたらいいの?」
 「そうだなあ、しゃがんでよ、足を開き気味に。和式便器使ったことある?」
 「あるけど。」
 「そんな感じで。」
 ナツミは言われた通りにした。いい感じに下着の中央に縦ジワが何本か見えている。
 「こう?」
 「いいね。でも。もうちょつと後ろの方まで見たいなあ。床にオシリ着けてよ。」
 ナツミはもう、俺に言われるままだ。
 「もっと足を開いて、腰を前に突き出す。」
 完璧だ。足を開いたせいで中央部の縦のスジは浅くなってしまったが、代わりに下着と太ももの境目から少し色黒の肌とカールした毛がはみ出した。
 「ねえ、布の上から見てるだけでいいの?中を直接は見てくれないの?」
 「見てくれますよ。」
 「それ、面白くない。」
 「じゃ、見ない。」
 「じゃ、面白い。」
 「要するに、俺に下着の中を見られたいんだな?」
 コクン、と頷いた。
 「じゃあ、その邪魔な布を横に捲ってよ。」
 「…うん。」
 さすがに恥ずかしいのか、なかなか指が動かない。
 「ね、その中見せて。俺、ナツミのそこ、どうしても見たいんだよ。」
 口の端に薄く微笑みを浮かべ、俺の目をじっと見つめながら、下着に引っ掛けた指をゆっくりゆっくりと横へ動かしていった。徐々に徐々に、布で隠されていたものが全てを曝け出していく。
 丘を越え、唇の様なビロビロしたものを越え、店の明かりをヌラヌラと反射する潤った谷間が現れ…。
 「おお…綺麗だよ、とても素敵だよ、ナツミ。」
 「あ、ありがとう。」
 「それ、ずっと持ったままじゃ指が疲れるだろ?脱いじゃえよ。」
 「え…。」
 ナツミは少し躊躇ってからオシリを浮かせ、一気に足首まで引きずり下ろして抜き取った。その時、カラダから下着に向かって透明な糸のようなものが幾筋か伸び、それは太ももに付着して線を描いた。
 下着が取り除かれたことでその部分への視界を遮るものが無くなり、さっきはあまり見えなかった茂みの中の突起や、お尻に咲く花びらまで見通せるようになった。
 俺は無言で手を差し出した。
 「え、なに?」
 「それ、見せて。」
 「な…。恥ずかしいよ。」
 「中身を見せちゃってるのに?」
 ナツミは一瞬足を閉じかけたが、再びゆっくりと開き、ピンクの布を差し出した。
 俺はナツミから受け取った下着を裏返した。
 「や、やめろよー、そんなとこ見るなよ。」
 「ベットリと何か着いてるね。」
 「あんたのせいじゃない!」
 そのとき、俺は店の外の通路の方に人影を感じた。


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