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5センチの景色
【女性向け 官能小説】

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「安達くんとデートするんですって?」

経管の部屋を出たところで、うっすいパソコンを抱えた、
例のシステム部のきれいなおねー様に会った。

安達さんを「くん付け」で呼ぶ人。

一体、私と安達さんの明日のデートはどこまで噂が広がっているのか。

「安達くんとのデートは初めて?」
「は、い」

なんで私がこの人のそんな質問に答えなきゃいけないのか。

「彼のデート、素敵よ」
「・・・・」

「大人の恋がしたいなんて、みんなの前で言ったほどですものね」
何でも知ってるな!この人!
くすくす笑うそのきれいな笑顔にスーツがやけに似合ってる。

「大人の男のデートを楽しんでいらっしゃい」

綺麗な顔で笑うその人は
どうして安達さんのデートを「素敵」だと知っているのか。
安達さんの元カノなのか・・・

色々考えたらきりがない。

大人の男は、当たり前のように社会人1年目の私より色々な経験がある。
それは仕事だけじゃなくて
恋愛も、デートも、何もかも。

安達さんはなぜ私なんかにかまってくれるんだろう。

子供の私が珍しいのか。

その珍しい気持ちはいつまで続くんだろう?

その間に私は安達さんにどんどん惹かれて行って・・・
どんどん好きになって
大人の失恋まで経験させてくれるんだろうか?





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