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男装股旅凌辱伝  女渡世人の半次郎
【歴史物 官能小説】

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ゴン太-5

半次郎(源蔵親分さん、これまでの事は謝らなくても

いいのよ、先ほども言いましたが渡世人の勝負事と約束事よ、

源蔵さんを怨む事は筋違いだから頭を上げて下さいな、)



白子の源蔵(姐さん、ありがとうございます。

でも俺の気持ちが収まらない、あの世の兄貴に申し訳なく

これから俺は生きて行くのも恥ずかしい、

どうか、俺に出来る事を何にでも申し付けて下さい。)



半次郎(もう良いのよ、源蔵さん、

でも、あの人の敵を討つには長い旅になると思うから

有難く金子二百両はお言葉に甘えて頂くことにします。)


白子の源蔵(姐さん、俺も丁次兄貴の仇討ちに連れていって

欲しいが姐さんに酷い事をした後悔と子分達の面倒と縄張りの事が気に成って

一緒に旅には出る事ができねぇー

二百両以外にも何か出来る事はありませんか?

頼むから申し付けて下さぇー、)



源蔵の思いに半次郎はどうしていいかと思った時、

土佐犬ゴン太が半次郎の足元に近付いて悲しそうな目を

半次郎に向けて(クウーン)と媚びてきた。

半次郎は切ない気持ちなってしまい、
源蔵に答えた。

半次郎(ねぇー源蔵さんが困らなければ
蝮の勝三を討つまでゴン太ちゃんを
お借りしたいけど?)


その言葉に源蔵は驚いた。


白子の源蔵(姐さん、その様な事でよろしいのですか?

ゴン太を貸すには及びません、

こんな駄犬でよろしければ差しあげますよ、

本当にゴン太でよろしいのですか?

実はこのゴン太は不思議な犬で

闘犬をしていた土佐犬の牡犬と

伝説に成っているしっぺい太郎の末裔の牝犬の子供で

気性は怒れば魔犬の如く強く、

俺の子分達が束に成っても敵わない、

それで頭は賢く、人の言葉や思いがわかるので

丁次兄貴の仇討ちの助けには成るとは思いますが?

しかし、この犬はとんでない性質があって困っています。

こんな事を言っては何ですが本当に

ゴン太は変わった犬ですぜ、

この犬は牝犬には発情しなくて女に欲情するのですよ、

それも上玉の女だけに発情しやがる贅沢な犬で

躾が大変ですぜ、

特に姐さんは極上の女だ。

色気があって脂の乗り切った体はゴン太にとっては

とんでもないご馳走だ!

旅先でゴン太に少しでも気を許してしまって

隙を突かれて犯されてしまえばゴン太の色責めで

姐さんは堕ちてしまって犬の虜になって敵討ちが

できなくなって仕舞うかもしれないですよ、

危ういので止められたほうが良いと思いますが?)



半次郎(今までのゴン太ちゃんを見ていれば

源蔵さんの言われる事は分かりますよ、

それにしても、しっぺい太郎の末裔とは驚きましたわ、

そんなに強い犬なら敵討ちの心強い手助けになるわ、

ぜひ譲って下さい、お願い!

それとゴン太ちゃんとの約束もありますので・・・)



白子の源蔵(こちらこそゴン太を宜しくお願い致します。

おい!ゴン太よ、お前が羨ましいぜ、

姐さんを助けて丁次兄貴の仇を討ってくれ、頼んだぞ!)






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