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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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何があっても私だけは-3

楽しい時間と言うのはあっと言う間に終わるものだ。

買い物袋をぶら下げ上機嫌に茜色の空の下それぞれの自宅へ帰宅する私達。

「あっ、風馬君からメールだ。」
「何て?」
「絵の具ありがとう!とっても助かったよ♪コンクール用の絵、もう大詰めだから後もう少しで完成する、デート僕も楽しみだ…て。」

文章から見える彼の温もり、けど…。

「光ある所に闇あり。楽ありゃ苦あり、……彼が私に幸せや色んなものをくれたように彼佐伯君が私に不安を与えて。」
「若葉…。」

今でも思い返しただけで本当に不思議だ、嘗て片思いから両想いとなりあの風馬君から一度は護ってくれた佐伯君が…。

「人って本当に分らないね…。」
「………。」

暗く視線を落とし急に元気がなくなる。

「まっ!アイツにも色んな考えがあったんだろうけど。」
「大丈夫、かな?」

私は考えてはならない事を頭に浮かべてしまった。

もしも風馬君が、佐伯君みたいな事になったら…。

自分自身もそうだろうけど人の心何て分からない、誰にも…。

一条君もうちの母も一兄も、本当は何を考えているのか。

「大丈夫だって!」
「っ!?」

そんな私の不安を一掃させるようにバンッと肩を叩く巴ちゃん。

「確かに人の心何て全て解る人何て神様や超能力者でもない限り分からん!でもこれだけは確実よ!」
「え…。」
「……私は、若葉の事、とっても好きよ!ひょんな事から出会って一度はぎくしゃくした事もあったけど、それでも私はアンタの味方だから!」
「巴、ちゃん…。」

力強い瞳で私を見つめ、ガッツポーズと言わんばかりに手をグーにして自身の胸をボンと叩く。

…そうだね、良い物は身近にあるんだ。

「うん!ありがとう。」

次回、68話に続く。


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