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快楽堂治療院
【SM 官能小説】

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快楽堂治療院3-8

…ツプッ…
「あああっ!」
予期していた事とはいえ、奈穂子の想像を遙かに超える刺激に、悲鳴が漏れる。
神崎の指先は、躊躇する事無く、後ろのつぼみを蹂躙してゆく。
「はっ、はあっ!」
秘所から込み上げる快感。
後ろのつぼみに与えられる、ゾクゾクとした刺激。
そして、相変わらず奈穂子の上半身に不規則に与えられる律動。
全身を包み込み、休む事無く続けられる刺激に、奈穂子は方向感覚さえ失ってしまったように感じた。
後ろのつぼみを柔らかく揉み解していた神崎の指が、何センチかつぼみの中に進入してきた頃には、奈穂子は荒い吐息を吐き、身を捩りながら、拷問にも等しい刺激に悶えていた。
無数の手のひらに体中を弄ばれているようなその感触が、限界にまで達しようとしている。
(ど…どうしよう…イキそう…)
なんとか我慢しているが、少しでも気を抜いたら、押し寄せる快感の荒波に飲み込まれてしまいそうだ。
と、その時だった。
「入るぞ!」
豪快な声と共に、診察室の扉がバタンと大きな音をたて開かれた。
「キャアアアア!」
突然現れた徳太郎の姿に、奈穂子の口から甲高い悲鳴が上がる。
「ん?なんだ、親父か…」
奈穂子のつぼみに指を差し込んだまま、神崎が顔を徳太郎に向ける。
「嫌ぁーーーっ!」
徳太郎の視線を感じ、奈穂子は自分の痴態を見られる恐怖と羞恥に、大声で拒絶の意思を伝える。
「どうしたの?」
またもや神崎が無邪気に訊ねる。
「だ、だって…おじさまが…」
「親父?ああ、気にしなくていいよ」
「そんな!」
神崎と奈穂子のやりとりを横で聞いていた徳太郎も
「あ、全然気にしないで、邪魔はしないから」
平然とそう言った。
(ちょ、ちょっと…気にするななんて無理よぉーーーっ!)
仮にも医師である神崎に見られるのと、そうでない徳太郎に見られるのでは、奈穂子にとって全然別の意味を持つのだ。
神崎に施される一連の行為には、自分も看護婦としての使命感と言うべきものも手伝って、羞恥を意識しないでいられたが、徳太郎に対してはそうはいかない。
突き上げるような羞恥に全身が震えそうだ。
そんな奈穂子の心の内を知る由も無く、神崎親子は、自分たちの世界に入ってしまうのだった。
「どうだ?機械の調子は?」
「うん、今のところ順調みたい。まだ、直腸用の方は試して無いけど…」
「なんだ、早く試してみろよ?」
「うん、そうだね」
まるで奈穂子の存在など無いような態度で、自分たちの会話を進めている。
(もうっ…なんなのよぉ〜)
こんな恥ずかしい姿を晒し、神崎の言い成りに全てを受け入れていると言うのに…。
ムカッ…ムカッ…
だんだん腹立たしくなってきた。
「ちょっと!試すなら、全部試してちょうだい!」
頭にきた奈穂子は、そう口走ってしまった。
「えっ?!」
神崎と徳太郎が同時に奈穂子の顔を見る。
「いいのっ?!」
途端に徳太郎の顔が輝く。
「よっしゃぁー!」
嬉しそうにそう叫ぶと、転がるように診察室を飛び出して行った。
(えっ?ひょっとして、私…とんでもない事言っちゃったのかしら…)
勢いに任せて言ってしまったとはいえ、今更ながら、奈穂子の心に不安がよぎる。
「やあ、よかったよ。お袋が亡くなってから親父の奴、試作品をいくつも作るんだけど、なかなか使ってみる機会が無くってさぁ〜」
神崎まで子供のような笑顔でそう言った。
(…しまった…)
奈穂子は後悔したが…遅かった。


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