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〈不治の病〉
【鬼畜 官能小説】

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〈不治の病〜治療用献体・笹木希〉-9

『凄く綺麗なナースを捕まえてな、これから監禁して嬲り者にする予定なんだ……でな?そのナースにありつけない奴らがオマエを今姦してるってワケよぉ……つまり〈代用品〉だよ、オマエはよぉ……』

「ふぎッ!?ぷ…はあッ!」


希を楽しむ事が出来るのは、新参者の入院患者6人とこのオヤジだけ。
必然的に他の患者達が凌辱出来るのは、この亀田絵莉だけとなる。


『しばらくしたら、此所にその美人ナースが来る事になる……そうなったらオマエは此所から出ていくしかないなあ……さあて、“何処”に運ぼうか…?』

「か…帰し…ッ…あうッ!?あ…あぁッ!!」


頭を踏まれているので顔は見えなかったが、更なる悲劇を察した絵莉の声には狼狽えがみえた。


「くッ…うぅッ!?わ、私は誰にも…喋らない!お願いか…いぎッ!帰してください!」

『あ?何日行方を眩ましてると思ってんだ?どうやって喋らないままで、死ぬほど心配してた旦那を納得させられんだ?見え見えの嘘をつくんじゃねえよ』


必死の哀願の最中にも関わらず、絵莉の股間は悦びの囀りを静めてはいなかった。
その汚ならしい音は被害者であるはずの絵莉への同情を殺がせ、冷酷な笑みだけを生み出させた。


『……そうだ。マゾ女を収集してるド変態に売ってやろう。もう輪姦(まわ)されるだけじゃ満足出来ねえ身体になってんだろ?狭くて汚え部屋で、刺激的な毎日を送れよ……ヒヒヒヒ!』

「い、嫌だッ…お願い帰してッ!私はホントに……んごぅッ!?ぶあぁあッ!!」

『くっちゃべってねえでチンポ啣えろよ!どうせ二度と旦那にゃ会えねえんだからさあ』

『可哀想にな。誰も助けるつもりは無いって……あ…あッ!?い、イクぅ!』


もはや絵莉は用済みだった。
新しい作品は作れたし、ボイラー室も手中に収められた。
それに院長への脅迫も成功したのだから、もう何も言うことはなかった。

だからといって解放の選択肢は有り得ない。

女を喰い物にして生きている同士達で構築した《世界》のみで生かし、そこからは一歩足りとも出さない。それは最初から決まっていた事なのだから。


オヤジは縋りつきたくても縋りつけない絵莉を見遣ると、長い廊下の先にあるエレベーターに乗って520B室へと向かった。

時間的にはもう〈済んでいる〉はずだったし、少しでも早く希に会いたいという逸る気持ちを抑えられなかったからだ。



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