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〈不治の病〉
【鬼畜 官能小説】

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〈不治の病〜治療用献体・笹木希〉-16

『尿管と肛門にカテーテル入れられて、デカクリにされてピアスまみれにされて……2時間前までは“こんな”じゃなかったのにねえ?』

「むぎ…ッ!んお…おうぅ!」

『クククッ…アナルをムギュムギュさせてオシッコ飲んでる……こりゃペットじゃなくて牝家畜だね』

『ほれ、早く糞漏らせ。健ちゃんに助けてもらってトイレに行くまで我慢してるつもりかあ?』


尻肉は汗だくなままで鳥肌を立たせ、それは風に吹かれるように全身に行き渡った。


『シーツの上にブチ撒けてもいいんだぜ?ちゃんと許しは得てんだからよぉ』

『そうか、カメラの位置が気に入らないか。もっとアナルが見えるトコから撮って欲しいんだろ』

『みんな“期待”して待ってるのに……のんちゃんて意地悪な小悪魔ちゃんだねえ〜』


浴びせられる一言一言が、鋭利な刃物となって希を斬りつける。
それらは手術のメスより切れ味鋭く心を抉り、聖心を切断し、未来を切り刻む。

もはや汗も涙も判別はつかず、鼻水も涎も1つの粘体となって流れ落ちる。
そして異質な液体が体内に留まるのを良しとしない肉体は、喧しい罵詈も纏めて排除しようと、肉門を開け放って筋肉の緊張を見せた……。


「………!!!」


それは麗しい女性が放ってもいい音ではなかった……如何なる理由があろうとも、衆人環視の前で行ってはならない“禁忌”だった……ウェディングドレスを思わせる純白のシーツに黄土色の海が生まれ、更には小山までも作られる……花嫁となるはずだった麗人は、人としての尊厳すら失われるほどの醜態を曝し、そして滂沱の涙を流して天を仰いだ……。


『次は私のオシッコを浣腸してやろうかな?』

『いいですねえ。よし、みんなのオシッコで直腸を綺麗にしてやりましょうよ』

(もう…もう嫌よ…ッ…嫌よぉ!嫌よおぉッ!)


ガラス容器はゴポゴポと笑い、そしてカテーテルを介して小便を注入していく。それはこの集団は紛れもなく異常者の集まりであり、その禍々しい欲望を諫める者はいないという意味をも持っていた。


「ふぎ――――ッ!」


尻肉が痙攣を起こすとカテーテルは肛門から弾き出され、噴射された黄土色の液体は放物線を描いてシーツの海に飛び込む。
裏返った悲鳴は〈人ならぬ者〉にされまいと叫ぶ断末魔であり、未来を見失った者の儚い抵抗だ……。


「ふひ…ッ…く……んぶッ!」


常識を外れた強制排泄……その恥辱の連続は肛門の括約筋の疲労を招いていた……どれほど希が強く願っても排泄は止められず、堪える間もなく汚物は噴き出てしまう……。


『だいぶ綺麗になってきましたね……そろそろ“入れて”もいいんじゃないですか?』

『ですね。じゃあ俺の浣腸でラストってコトで……』


ビュービューと噴き出る汚水からは黄土色が消えていき、今では透き通る黄色だけとなっていた。
それは直腸内部に溜まっていた汚物が放り出された事を意味しており、つまり希の腹の中は、変態オヤジ達の小便によって綺麗に空っぽにされてしまったのだ。



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