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電脳少年の憂鬱
【ショタ 官能小説】

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The depression of kira-2


ネットサーフィンはキラにとって息をするのとそう変わらない。
だからその日も世界遺産の画像を巡りながら「旅」をしていただけ。

それは「ポンペイ」という遺跡だった。

近くには泥水の沸騰する温泉が湧き出し、滅亡の名残を纏う謎。
そしてありとあらゆるところに彫り込まれた猥褻な彫刻。
男と女が考え得るありとあらゆるかたちで交接の享楽に浸る世界。

キラはその意味を知ってはいた。キラの年齢にもなると、大抵の男子も女子も「色気づく」。
休み時間に囁き合い、人によっては何人かで集まり18禁のサイトにアップされた動画を鑑賞し、妖しい行為にふけるのをキラは知っていた。
その遺跡に刻まれた飽くことのない情交から立ち上る奇妙な感覚に囚われる。
「億度」がそれを読み取り瞬時に検索し、個人サイトを暴いたのは数秒もかからなかった。



26インチの画像処理専門のディスプレイにうごめいているのは肉色。
キラより二つか三つ上だろうか?
どう見ても中学生にしか見えない少年が、お尻で男の陰茎を咥え込んでいる。
その交接は部屋に組み込まれたBOSEの5.1chが精密に肉の奏でる音楽として再生した。

キラが驚いたのはその光景でも卑猥な音でもなく。
その少年の浮かべている恍惚の表情だった。
自分とそう変わらない歳の少年が、あろうことか逞しい壮年の男性の躯を開き快楽に浸っている。それも、ものすごく気持ちよさそうに。幸福そうに。
その表情にキラは奇妙な嫉妬を感じた。

こんなに幸せそうな顔をするほどの幸福が恨めしい。
自分だってこんな蕩けそうな顔を晒すぐらい幸せになりたい。
同時に複数開いたウインドウではスクエアで「魔羅」と書かれた醜い肉棒を愛おしそうにしゃぶる別バージョンが再生されている。

「肛門性交」

キラの躯にもある排泄器官を「性器」として使う。
汚らしく、穢らわしく、忌まわしく。どう見たって危険な犯罪そのもの。
それが目の前で。TBを超えそうなデータとして次々にダウンロードされる。

キラはそれから一週間、動画再生はもちろんコメントを貪るように読み耽った。



キラの部屋は20畳ほどもあるフラットなホール。
子供らしいキャラクターグッズや浮ついた色彩の一切無いシンプルな部屋はそのままキラの交際のない生活を証明している。
部屋が広いのにも拘わらず、ワークステーションの傍らには楽器で有名なメーカーのベッドが置かれ、樫の机がひとつと本棚がひとつだけという調度はおよそ11歳とは思えない。
天井には蛍光灯はなく、LEDのダウンライトは暗く押さえられている。
キラはベッドとワークステーションとに挟まれたイタリア製のチェアに座り込み、ディスプレイの光に顔をすみれ色に染めていた。

動画はマニアが編集したとか思えない凝った物で、壮絶な淫交を暴露するだけでなく少年の素顔や男たちとの会話や食事風景まで織り込まれ、ちょっとしたドラマ。
それが逆に生々しい性交の現場をリアルに伝えている。
その中に、少年が自ら……「マスを掻く」というらしい……自分の性器を弄り、扱き、射精するシーンが挿入されていた。

キラは、自分のものがこの一週間ずっと硬くなったままである事に気付く。
部屋着の麻のパンツは強張って、窮屈この上ない。
キラはそっと指を滑らし、自分のものに触れてみる。
動画の少年のものより一回り小さなそれは、動画の少年のように色づいてもいない。
奇妙な感覚に囚われながら、キラはヨガのレッスンビデオの要領で少年の真似事をした。

透明なしずくが先端から漏れた。

躯の奥からこみ上げてくるような、狂おしく求めるもの。
想像もしなかった快感にキラは夢中になって絡めた指を速く動かしたときにそれはやって来た。

「………あふっ、うぅっ!」

強烈な快感と共に噴き出したドロドロとした液体はUSキーボードのキーを白く染めた。

キラが射精の快感の虜になるのはあっという間。


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