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電脳少年の憂鬱
【ショタ 官能小説】

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The depression of kira-13


新宿の裏手の雑居ビルなんて言ったって何のことやら解らないだろう?
それは「名無し」と同じ事。外国人が見た日本人の顔みたいにほとんど同じでありふれたもの。よっぽど確かなランドタワーがあったってわかりゃしない。無名の路地、そのまた奥なんて。
ところがそんな「名前のない雑居ビル」のエントランスのエレベーターの前にいる二人は、果てしなく変わらない日常とかけ離れていた。

長身の外国人は服装はロッカーみたい。その男の玩具になっているのは外見だけなら超絶の美少女。アッシュブリーチをかけたかのような髪の隙間から覗く顔は幼く、可憐。
見た感じは叔父と甥っ子、もしくは早く生まれた父と息子かのように見える。

ただ、その二人の絡み合いは色欲の匂い立つような気配が立ちこめている。
お互いの躯をまさぐり合い、求め合う。

その男、ディックはエレベーターの中で、キラの薔薇の蕾のような唇に分厚い舌を差し込んだ。
キラの口腔をくまなく探る口淫に、キラはすぐに応え、舌を絡ませる。
これが、ファースト・キッス。
その熱さ、その生々しさ、痺れるような興奮に、キラはすぐに酔った。

ああ、ボクってこんなに淫乱だった?

ディックの部屋は音楽スタジオを思いっきりとっちらかして、そのまま一年ぐらいほっとけばこうなるっていう見本みたいなもの。窓が一つもない上に分厚い防音扉で閉ざされている。
その閉塞感、その秘密めかした密室が、キラの臆病な防壁を透明なガラスにしてしまった。
誰も見ていないところで、男とふたりきり。その上その男はキラを欲望の対象にしていて、しかもキラ自身が淫らな欲情を抱えている。

いくら乱れてもいい。どんな恥ずかしい格好だって、どんな変態やっても、どんなに思いっきり叫んでも、どんなに猥褻で罪深いことをしても、いい。
全てが許された時間と場所が持つ可能性にキラの瞳は蕩けた。

そう、ボクは淫乱なゲイの少年。
ペニスに飢えた変態。
だから、役になりきろう。

「My body is delicious. Why do not you try it ?」

英語だから。もし日本語だったらとてもじゃないけどこんな事口に出せない。
日本では英語はフィクション。これは夢のお話。
夢の中でお姫様になろうが淫乱少年になろうが罪になんかになりはしない。

「Year ! Of course I will try. In full course」

「………Do your worst, Please defile me ! Ahh」

やっぱボク、マゾかも。でも気分は壊れるぐらいの凌辱。欲しいから。
ああ、ディック。あなたの、とっても硬い。ワクワクする。

「Oh, I do not know if I regret it……」

「Please suck me to the bones, Please love until it melts……Ah, melts」

こんな凄い事、言えちゃう。やっぱ英語っていいな。
拒絶とか恐怖とか、もう関係ないもの。
ボクを……食べちゃって、お願い。


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