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人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

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第33話『今日の王族』-1

 12月○日。

 1日かけて、丁寧に体の手入れ――これからは『毛づくろい』という――をした。 『ウマ見習い』の間は、髪の毛は生やしちゃいけないから、最初は頭を丸ぞりだ。 バリカンで五厘にして、次にシェーバーをあてて、その次は剃刀でじょりじょりと。 あたしは不器用なので、お姉ちゃんに手伝ってもらった。 きった髪は束ねて保管。 露馬になれた暁には、アナル栓と併せてあたしの大切な尻尾に生まれ変わるらしい。 15年間付き合ってきたポニーテールとしばしのお別れ……今まであたしの頭を守ってくれて(?)どうもありがとうございました。

 次は、脇。 てっきり脇毛もツルツルにするんだと思っていたら、一本一本抜かなくちゃいけないらしい。 言われた通り、毛抜きで1本1本抜いてみた。 プチプチ抜けるには抜けるんだけど、痛くて辛くて涙がでる。 でも抜き損じなんてイヤだから、お姉ちゃんにも抜いて貰って、産毛まで綺麗にピカピカにした。 ちなみに、抜いたあとの鳥皮みたいになった脇に発毛剤を塗る。 で、これからは一切処理しないで、わざと剛毛にするんだとか。 『ウマ見習い』の身体っていうのは、変な所ばっかり毛深くして、ウマとしての自覚を促すって『2ch』で見たことがあるけど……腋毛がボウボウになるなんて考えたことなくて考えてもみなかったなぁ。 ……うう、本気で恥ずかしい。 

 今度はヒゲ。 女の子にもヒゲは生えているんです。 特にあたしは、気を抜くとすぐに灰色になる。 あとは夜更かしした次の日とか、ムズムズする。 綺麗にシェーバーすればなくなるから、大して苦労はしない。 でもこれ、ウマになったらどうするんだろう? あたし、剃刀敗けする性質だから、出来れば剃刀は勘弁、顔だけはシェーバーで剃って欲しいんだけど……シェーバーなんてあるわけないかなぁ。

 アナルと、オマンコの毛は、流石にお姉ちゃんに手伝って貰う気がしない。 とはいえこれが最も手ごわいわけで。 床に新聞紙を敷き詰めてから鏡をおいて、鏡に跨ってあたしのオマンコと睨めっこだ。 毛は、毛抜きで抜いたら毛根が強くなって際限なくなるから、剃刀で剃ってから毛先を線香で焼いて、丸みをもたせる。 まだマン毛はやりやすいけど、アナル回りとか、アナルとオマンコの間なんて、剃刀でじょりじょりするだけでも重労働だ。 脚をあげて首に回し、鏡を見ながら股間をジッとみて剃り残しを探すあたし……。 備えつけの壁鏡に映ったあたし自身は、なんとゆーか、恥ずかしいとかみっともないを通り越して、頭がオカシくなったヒトだ。 あ、ヒトじゃなくてウマって言った方がいいのかな……ともかく、とんでもない恰好と自覚しつつ、1時間以上かけてオマンコとアナルをピカピカにした。

 おっぱいの毛も抜いた。 すね毛も、腕の毛も綺麗にライターで炙って処理を済ませた。 鏡の中には、体についていたものが全部なくなって、爪先からオマンコまで、全部ツルツルテンになった、ツルピカのあたし。

 いよいよ、明日だ。 
 お母さん、お姉ちゃん、そしてヨアン。 あたしは明日、ウマになります。


 ……。

『王室典範改遷法』

 改定条項。 国王位継承順位を、現行の1位『王太子』、2位『王妃』、3位『王女』、4位『親族』から、1位『王女』、2位『王妃』、3位『女系親族』に変更する。 加えて国王位継承条件に『軍馬』或は『軍馬と同等の馬格』を追加する。 軍馬に牡馬は存在しないため、現在の『王太子』は性転換ののち軍馬を経ない場合、王位継承権を失効する。

 新条項。 王宮内に王族専用の厩舎をつくり、軍部調教師を常駐させる。 正規のウマ過程とは別に、王族のみが受講可能な『軍馬養成システム』を構築する。 ただし一度受講を決定した場合、受講の中止、期間、調教師の変更は、1年を経過するまで是を認めないものとする。




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