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妖艶 海女菩薩
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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最終章 海女菩薩-26

お良 (長老さん、私を早く住処へ連れて下さいな、)

長老蛸はうなずき、

部屋の扉を開けた。



太助 (母ちゃん行かないで、爺蛸!

母ちゃんを放せ!ちくしょう!)


太助は目に涙を浮かべ叫んだ。


お良 (ごめんね、太助)

長老蛸はお良を抱かかえ部屋を後にした。
 


長老蛸はお良を抱かかえて、

急ぎ部屋を飛び出した。

太助が死に物狂いでお良を奪還する恐れと、

お良の気持ちが変わって、


長老蛸の願いを断ってしまう事が心配だった。


宮殿から外に出た時にはその心配も無くなり、

お良が自分の手にある事に満足感を覚えた。

長老蛸は喉から手が出るほど欲しかった豊潤な獲物、

お良の肉体を手に入れた。 

気持ちの昂ぶりを抑えながら心の中で叫んだ。


長老蛸(お良を初めて見た時から欲情し、

いつかはお良の肉体を心行くまで味合う事が

俺の一生の願い、

苦労の末にやっと掴んだ好機、ああー、

艶蛸の神よ、この世界にお良を

召し出された事に感謝します。)


長老蛸は喜び勇んで自分の住処へ向った。
    

長老蛸の住処は

人の住む屋敷と同じような建物だった。

お良は妖怪蛸の力に驚いた。


お良 (驚きましたわ!

長老さんの住処は洞穴か洞窟だと思っていました。

あ、これは失礼を申しました、

お許しください。)


長老蛸(お良さんが驚くことはわかっていました。

まさか、妖怪蛸が人間と同じ様な屋敷に

住んでいると驚いたでしょう。

どうぞ、奥の座敷に来てくだされ、)


お良は長老蛸の案内で奥の座敷まで来て扉を開き、

部屋を見れば海の幸や山の幸などの

ご馳走がお膳の上に置かれている。


お良(こんなご馳走は見たこともない、

本当に長老さんには驚かされますわ、

今日の為に御用意されたのですか?)



長老蛸(その通り、

お良さんの為に準備させて頂きました。

どうぞ、心行くまで海の幸、

山の幸を味わってくだされ。)


お良(本当にご馳走になってもよろしいですか?)


お良は艶蛸たちに略奪されてから

食事らしいものは取ってはいなかった。

豊富な食物を目の前にして

本心を曝け出してしまったのである。


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