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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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-2

ちづるが
タクミのお腹をさすっている。

タクミは
両手を後ろについて
黙ってお腹を眺める。

しばらく2人はそのままでいた。

タクミは、
ちづるの言葉を思い出す。



「、 、 、 、、、。」


『 タクミ君は
   私に嘘ついた事ある? 』


『 あったとしても 私
   1度も見抜いた事 ない。』 



「、 、 、、、見抜いたね。」



「 え ? 」

「俺の嘘。
  見抜けたじゃん。」 

「! 、 、、、、」


タクミはちづるの手を眺め
静かにそう言った。

お腹が痛い事が嘘だと分かったが、
ちづるは手を止めずに
タクミのお腹をさすっている。

2人はしばらく沈黙して
ちづるの手を黙って眺めていた。

ちづるは
また涙が出そうになり、
それを堪える。


「 、 、 、、っ  、」


  どうして こんなに

   胸が 苦しいんだろう

  
        そうだ

 タクミ君が 寂しそうだから



「ちづちゃん。
 ごめんね? 
 痛くないから、、大丈夫だよ。」

「 っ  」


タクミは
そう言って自分のお腹にある
ちづるの手にふれて
さするのを止めた。

タクミが静かに言う。


「理由は?」

「、、ぇ?」

「俺が、そんな、、、
    嘘ついた理由。」

「 ! 、、、」

「そこまでちゃんと
      当ててよ。 」

「  、、 、 、、」


   そう 

     そう だ

 当てなきゃ 


   タクミ君の 気持ち

 知りたくて 来たんだから 



「、、難しい?」

「 んっ、、ううん、、
 分かる 
 〜っ  ぁの、、、私 
 私の 離婚の話が  、、
      離婚の事が   」


  どっ ち? 

  離婚の事 タクミ君に
   話すのが 遅かったから?


  それとも

 私が 離婚した事を
   重く 感じたから ? 


「、、うん。
  離婚の 事が? 」 


「 〜っ  ん、、
 だから ぁの、、、
  離婚 した事  を 〜っ 」


  話したのが 
     遅かったから 

 タクミ君の 1番は

   私だから 


       

       
      って、 
       思い たいのに 


「 ? ちづちゃん? 」


「 〜っ  ぅ  
 、、  ふ   〜っ 」 


      でも 一緒に居て

      何度も
        感じたもん 


      タクミ君は 私に


    飽きてる  


「、、、、。 ぁらーー?」


「 ふ、、  っ   〜っ
 〜っ  ぅっ  、、 、」 



ちづるは、
うつむいて泣き出してしまった。


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