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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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布団-2

「? つらく? 
 んーん。 ならないよ。」

「、 え?」

「? なんで? 」

「 ぇ? 、、、いや。
今はともかく、昔とか。
 旦那さんが帰ってこなくなって
、、匂いとか、思い出すと
 寂しくなる時期があった。
  みたいな話じゃないの? 」

「んーー、、? 
    違う かなぁ。 」

「 ぇえ? ? 」

「隆史、、。
ぁ、旦那 ね?
 香水を、つけてたのね?」

「、、、うん。」

「そんで、その、、。
タバコの匂いと香水の匂いが、
混ざってて。
 その匂い、昔から苦手だったの。」

「、 、、、、。」

「だから、布団もなんとなく、、。
  出さなかった の かも。  」

「、 、 、、。」

「でも、いっぱい干してたし、
シーツも新しくしたから。
 残ってなくて良かったよ。」

「、 、 、、ちょっと、それ」

「? ん?」

「問題発言じゃありません?
      おねーさん。 」

タクミは、鼻でフッと笑う。
ちづるはその意味が分からず、聞く。

「? ?  何が? 」

「昔から? 
 旦那さんの匂い、苦手だったの?」

「 ? 、、うん。」

「、、。 
  匂いが苦手な人と
     結婚したの? 」

「、! んーーー、と。
 まぁ うん、、。
 でも ほら、、
  結婚て、その、、、
 そういうトコだけじゃ、ないから」

「 っ ぇーー??
 そこは大事なトコじゃない?」

「、、んーーー 
    そーかなーー? 」

「 ふふ、、
  まぁ、、 いーや。」


タクミは隣のちづるに手を伸ばし
頬を撫でる。
頬から感じる
タクミの暖かい手のひらが心地よい。

ちづるはじっとタクミの目を見つめる。

タクミが言う。

「俺の匂いは? 平気?」

「 え? 」

「まぁ俺は、、
 タバコも香水もないから、、。
       平気かな〜?  」

「 うん。 
  タクミ君の匂いは  」

「 ん?」

「好き。 
 、、いい匂い、するから。」


ちづるは、
照れて目を泳がせながらそう言った。

「いい匂い? する? 」

タクミが、
自分の二の腕と脇の辺りの匂いを
嗅ぐ動作をするが
よく分からないらしく
首を傾げている。

ちづるが言う。

「するよ。首の、後ろのトコ 」

「 、、そこは自分じゃ
      嗅げないわ。 」

タクミは笑ってそう言うと、
ちづるの頬から手を離した。

ちづるは再びタクミの目をじっと
見つめる。

ちづるの目が何かを訴えている。

今、ちづるが何を欲しているか
タクミはすぐに感じ取り、
微笑んで言う。

「なぁーにー??」

「んっ? 、、、。
   なんでもない。」

「、、うっそ。
 何か、
 してほしい事あるんじゃない?」

「ん、  、、、ぅん。」

「じゃーぁ、ちゃんと。
 言葉にしてくれません?」 

「、、、。 でも、
 やだ って言わない? 
  こないだみたく、、 」

「さーぁ? 
  どーだろーね。」 

「、 、 、 、、。」


ちづるの目が泳ぐ。
思わず言葉を飲み込んでしまう。

目の前にある、
タクミの綺麗な顔。
鋭い目。

ちづるはますます
言葉に詰まってしまった。

「言ってよ。
 気になって寝れないじゃん。」


  まぁ 言わなくても
       分かるけど 


「、、、そっち、いっていい?」

「、 、 、、、。」

「、、ちょっと だけ、 」

「、 、 、、、。」


「、 、 、、、。」


「  ん 。」


タクミは、
自分のかけ布団を
片手でバサリと持ち上げる。

ちづるは
少し戸惑いながら遠慮気味に
タクミの布団の中にモソモソと
移動した。
タクミが受け入れてくれた事が
嬉しかった。
タクミの胸の位置に顔を寄せると
思わず笑みがこぼれる。


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