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セカンドラブ
【女性向け 官能小説】

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-4


「主任。もう大丈夫ですから」
離れようとする私を、分からないぐらい微力でそっと抱きしめ直して

「無茶するなよ」

と再び耳元でささやく。

その声が、その手が私を大事にしてくれているんだと分かる。
きっと5年後の私はこんな風にいつも主任に守られて生活していたんだろうな。

主任が手を離す時、もう一度さりげなくかすった胸は
ずっとずっと主任の手の感覚が消えなかった。

そんな2人の雰囲気を変えたくて
他のことを考えようとして気が付く。

主任は今日も帰るコールをくれない。

「帰るコールしないんですか?」
思わず出た私のその言葉に、びっくりして
「思い出したか?」
嬉しそうに駆け寄ってきた主任を少しよけるようなしぐさをすると
「あ・・・あ。携帯の着信履歴か」

少しがっかりしたように笑う。

私の記憶が戻ったと思ったの?

この私じゃなくて、5年後の私が良かった?




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