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人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

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第14話『一般人格付けチェック』-6

 司会者が『一流一般市民のみなさん、みなさんの挑戦を待ってます。 市民としては、きちんとウマを監督できるようになって初めて一流を名乗れるってこと。 我こそは一流と思う人は、裸馬を適当に選んで投票したら、もれなく当番組に出演できますよ♪ それではまた、次回におめにかかりましょう〜』、明るく視聴者に手をふる。 出演者全員が連行されて誰もいなくなったステージが暗転し、番組に『THE END』のテロップが流れた。

 

 ……。



 『牝馬格付法』が対象にするのは、何も成人女性に限ったことではない。 成人男性にも『未熟裸馬』を通告する義務があり、怠ればペナルティが課せられる。 ただ、成人男性と成人女性の大きな違いは、ペナルティを『自分がウマになること』で果たす選択肢があるかないか、だ。 つまり、成人女性はウマになってて罪を償還する機会を持つが、成人男性にはウマという選択肢が存在しない。 軍馬も露馬も、裸馬ですら100%を女性が占める。 では男性へのペナルティはどうなっているのかというと、3つのテストの受講が義務付けられている。 『全教養知能テスト』と『全範囲体力テスト』、そして『全身機能評価試験』の3つだ。 最初に『知能テスト』、次に『体力テスト』、最後に『評価試験』を受けるのだが、どれか1つでも合格すれば、引き続き市民生活が認められる。 一方、3つとも不適格な成績に留まった場合、国外施設で長期研修が課せられる。 施設での研修を通じて市民たるに相応しい能力を獲得するまで、帰国が認められることはない。 男性市民と女性市民、どちらが恵まれているかというと、一概にはいえないだろう。 女性のように『2ch』で辱められる機会が少ないため、一見すると男性が恵まれているように見えるが、選択肢でいえば男性の方が少なく、実際国外施設に送致された人々を性別で分類すると、男性と女性が9:1となっている。 結果論だが、圧倒的に男性が不利益を被っている、といっていい。

 なお、市内からは、毎日のように男性が姿を消していた。 ごくごく稀に女性も国外に移送されるが、基本的には男性ばかりだ。 移送が決定した男性の家族は、いつか男性が戻ってくることを信じて送り出す。 けれど制度が始まって間もない所為か、未だ国外施設で研修を終えて無事に戻ってきた男性はいない。 次第に街から人が減り、代わりに『ポニー調教』の一環を勤めるウマや、自分から志望して裸馬となった後に昇格して露馬となったウマなどなど、市民由来のウマばかりが増えてゆく。

 市民たちを覆う『全国民ウマ化計画』、まだまだ緒に就いたばかりである。


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