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人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

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第8話『売春メッセージ』-5

『今では、私のことを必要としてくれる『彼』と、身も知らないファンの方がいます。 街を歩いていて、私がビデオで使っている名前を呼ばれたり、握手を求められると胸が熱くなります。 だから、私は、やっぱりたくさんの対価を、性交渉を通じて受け取ってしまったことを認めます。 だから今日、この場に出頭いたしました。 もちろん体制が変わってからは、一切の性交渉を控え、自慰も全くしていません。 『彼』はビデオ制作会社を畳みました。 これからどうするか、私に何ができるのか全く見えていません……けれど、もし皆さんがお許しくださるなら、新しい体制に従い、いままでと違った生き方で歩んでゆくつもりです。 どうぞよろしくお願いします。 私の個人的な体験、気持ちを伝えることが出来る機会を頂き、本当にありがとうございました』

 パチパチパチ……。 ホールに並んだ背中のシルエットから、喝采とまではいかないでも、それなりに大きな拍手が湧く。 女性は深々と頭を下げ、舞台の袖に姿が消える。 続いて檀上に登ったのは、20代前半の女性だった。 薄化粧で明るく装っているものの、どこか儚げで拙い面もちが伺えた。

『……わたしは地方出身です。 地元では、自分でいうのもおこがましいですが、とても人気があって、チヤホヤされて育ちました。 そのせいで、自分は可愛いんだと勘違いしてしまい、本気で『アイドル』を目指していました。 今から思うと若気の至りとしか思えませんが、当時のわたしは本気でした。 卒業してすぐアイドルグループの研修生に応募し、選考に通った時は、もうアイドルになったつもりでクラスメイトに自慢したことを覚えています。 でも、現実は厳しくて……全寮制の研修生はアイドルとは程遠い存在でした。 毎日朝から夕方までダンスや歌のレッスンをして、夜はお弁当の製造工場でアルバイト。 休日は丸一日かけてのリハーサルか、小さなステージでコンサートです。 お客さんは、自分で勧誘しなくちゃ誰も来てくれません。 SNSで連絡をくれた方に、こちらからマメにメールして、コンサート会場で握手したり、リクエストに応えてポージングしたり、一緒に写真に写ったりして……それでやっと、チケットを買って見に来てくれます。 最初は、それでもまだ充実した毎日でした。 あたしはアイドルになれた、一流アイドルになる下積みなんだって思えば、大抵の事は耐えられました。 だから、レッスン代と称してアルバイト代が引き落とされても、観客が少ないからといってチケット代が全て会場費にもっていかれ、手元に1ユーロも入らなくても、我慢することが出来ました。 流れが変わったのは、研修生になってから1年経った頃です。 私と寮で相部屋だった同期がトップグループに昇格しました。 彼女は一気に人気が出て、あっという間に寮をでて、私が座るはずだったトップアイドルの座を勝ち取り、スポットライトのセンターになったんです。 正直、私の方が整った顔をしているし、歌もダンスも引けをとらないし、スタイルだって負けてないと思います。 だから、彼女の成功をお祝いする気持ちには……どうしてもなれませんでした。 そのうち、彼女の悪い噂を聞きました。 『彼女は事務所社長の愛人になっていて、見返りにプッシュしてもらった』という、いわゆる『枕営業』の噂です。 本当かどうかは、今でもわたしは知りません。 でも、当時のわたしはその噂を丸まま信じました。 信じることで、彼女に対するどうしようもない劣等感が和らいだし、自分がしようとしていることが、自分の中で正当化できたからです。 わたしは、どんなことをしても彼女に勝ってみせると誓いました。 次の日から、事務所の偉い人やプロデューサーが現場に来ると、わたしは自分からアプローチしました。 今までだってそれとなく誘われたことはありましたが、体よくお茶を濁すか、先に現場から帰るようにしていたので、最初はみんなから変な顔をされましたが……めげずにアプローチして、なんとかプロデューサーと肉体関係を結ぶことが出来ました。 これが、わたしの初体験です。 そこからは、何というか芋蔓(いもづる)式に、次々と権力やお金を持った人と出会うことが出来ました。 お金を貰ったことはありません。 プレゼントは、それなりに高価なものも貰ったりしましたけど……でも、わたしがお願いしたのはお金じゃなくて、『わたしを応援してください』っていう、ただそれだけです。 応援してくれそうな人だったら、どんなリクエストにも答えました。 縄で縛られたり、蝋燭を垂らされたり、鞭で打たれたこともあります。 プロデューサーは、わたしの恥ずかしがる様子が好きな方でした。 プロデューサーのリクエストで、ステージで下着を穿かずに踊ったり、衣装の一部をボディペイントで済ませて舞台にたったりして、ファンに内緒で破廉恥な恰好をしたりしました。 みなさん、とても悦んでくれて『必ず立派なアイドルにしてあげる』と、誰もが応援を約束してくれて……その言葉を聞くたび、わたしは無邪気に『一流アイドルに、また一歩近づけた』と喜んでいたんです。 でも……半年が過ぎても、1年が経っても、わたしの立場はずっと『研修生』のままでした。 わたしより先にトップグループにあがる後輩もいました。 プロデューサーに問い質しても『お前はいきなりトップ組のセンターに据えるつもりだから、タイミングを計っているんだから、もう少し待て』というばかりで、どうにも話が進みません』


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