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人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

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第8話『売春メッセージ』-4

 『淫笑婦』……周囲より抜きんでた美貌、体格、或は機知や機転、愛嬌によって特定のパートナーから絶大な愛情を受け、身体を提供する対価で分不相応な待遇を得た『恥知らず』に贈られる称号が『淫笑婦』だ。 旧世紀でいうところの『愛人』『別宅』『オダリスク』に該当する。 『売春』以外に本業をもった上で、余暇というか本業の合間に『売春』することで寵を受けようとする姿勢は、相手が特定の少数な点、性行為の回数が少ない点を考慮しても、情状酌量に値しない。 彼女たちは『膣洗浄』『子宮洗浄』に続き『喉洗浄(気道にゴムホースをあてがい、10MPaの圧力でゆるゆると放水、肺に水を流し込む。 横隔膜が緊縮し、肺が噎せて水を逆流させ、鼻と口から何度も水を噴かせることで顔の皮膚を洗浄する)』により、分厚い『面の皮』を洗わなくてはいけない。 『オマンコマーク』は直接『肛門』に押されることになっている。 最も敏感な部分に焼き印を押された彼女たちは、今後一生、排便の度に襲う激痛とともに、自分が犯した罪を恨むことになるだろう。

 『慰安婦』……かつて『売春』した経験があるのに自ら出頭しなかった者や、面接過程で自己弁護の余り『強制的に連行された』だの『国家権力に命令された』だの、『初潮が来ていないのに性行為された』『自分の同意なく強姦された』やら虚偽を述べた者は、性行為を通じた堕落に加えて偽証欺瞞の人非人として『慰安婦』の烙印を押されることになる。 『膣洗浄』『子宮洗浄』『肛門洗浄』『喉洗浄』に加えて『尿道洗浄』を同時に行うも、もはやどのような洗浄でも彼女たちの汚れは落とせない。 両手の甲、手のひら、頬、額、恥丘、肛門の全てに『オマンコマーク』の焼き印を押されても、彼女たちが保健所から解放されることはない。 彼女たちは一様に髪型を『オカッパ』に揃え、閉鎖された『赤窓街』に並んだ椅子に毎日4時間座ることが命じられる。 彼女たちは、自分たちの持ち物で社会を害した償いとして、椅子に座っている間は『誰に何をされても受け入れる』ことが義務付けられていた。 これから先は、例えば唾を吐かれたり、或は平手で頬を張られたりといった、尊厳とは程遠い生活が待っている。 

 ほとんどの女性は、面接を通じて『売春婦』『売笑婦』『淫売婦』『淫笑婦』『慰安婦』に分類されて、それでお終いだ。 けれど、比較的若い女性を中心に、世間に周知すべき事情を抱えた数名については『主張』の機会が与えられる。 『自分が売春業に従事した理由』について国営放送ホールで演説し、仮に多くの共感を得ることができれば『売春経歴』を白紙にできる――願ってもないチャンスを、だ。

 今回面接を通じて選ばれたのは、30代前半のスラリとした女性、20代前半の肌が綺麗な女性、20代後半から30代前半の痩せた女性、そして10代後半と思しいあどけなさが残る女子の4名だ。 画面が保健所から切り替わり、国営放送ホールの演台が映る。 演台脇には選ばれた4名が並び、揃って『娼婦』の象徴ともいえる『ミニスカート』に『ニーハイブーツ』をつけていた。

 最初に口火を切る役は、時と場所に関係なく年齢が物を言う。 最初に30代前半の女性が演台に立った。

『私は、30歳になるまで誰ともセックスしませんでした。 処女は大切なもので、一番大切な人が現れるまで大切にしようと思っていたからです。 けれど、30歳になるまで、私は誰にも相手をしてもらえませんでした。 ニュースで『羊水が腐る』とか『子宮が萎縮する』といった報道を聞くたび、私は消えてなくなりたい気持ちが強くなって……30歳の誕生日を迎えてからは、毎日ベッドで泣いていました。 そんな私を救ってくれたのは、気分転換に1人で観に行った映画館で出会った『彼』でした。 『彼』は私のことを魅力があるといい、その日のうちに『彼』に馴染みの『モーテル』へ連れて行ってくれて、処女を破ってくれました。 そして、私の魅力をたくさんの人に知って欲しいからと、ビデオ作品の出演を提案してくれたんです。 『彼』はビデオ制作会社の経営者でした。 私は『彼』のいうことだから間違いないと思って、ビデオ作品に出ることを約束しました。 ……『彼』が強制したわけじゃありません。 私が、自分の意志で、少しでも『彼』のために何かできることはないか、一生懸命考えた結果です。 それから4年間、『彼』の制作会社で沢山のビデオを撮影しました。 30本ほど撮影したとき、会社にバレました。 会社から親にも連絡がいって、何故か地元でも私のことが噂になっていて、今では知り合い全員が、私がビデオに出ていることを知っています。 それで、会社を辞めて、今ではビデオ一本で生活しています。 お金は、全部『彼』に管理してもらっているので、私には貯金はありません。 お金は、生活に必要な分だけ、その都度『彼』にお願いして渡してもらっています。 だから『性交渉で対価を得たものは申告しろ』と言われたとき、正直、私は該当しないんじゃないかと思いました。 だって、対価を貰ったといっても、今の私は無一文みたいなものだからです。 けれど、考え直しました。 私は、確かにお金は貰っていませんけど、セックスの対価に、もっと他の大切なものを貰ったからです。 それは……『自信』です。 彼が私にセックスを教えてくれて、私のセックスを見たがる人がたくさんいて、誰かが私を必要としてくれて……私にとってかけがえのない経験でした』


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