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人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

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第7話『市内の車窓から』-3

チャラッチャッチャ、チャラーララー、チャーラー……チャララチャラッチャ……。

 ここで画面が列車の外観に切り替わる。 定点カメラの横を列車が通り過ぎる光景だ。 最後の車両だけは、ピンク色なガラス張りだが、外から見ると一面肌色に見えてしまう。 それはそのはずで、壁という壁、床という床に乗客がおまんこを押しつけて、少しでも自分の恥ずかしい穴を撮影してもらうべく、ピッタリへばりついているわけで――ピンク色のガラス越しに映る褐色の襞(ひだ)は、本来は直接見るよりも生々しく蠢いてみえるのだが、列車が加速しながら通り過ぎる様子を外から見る分には、ただ均一な肌色列車に過ぎない。

 チャラッチャッチャ、チャラーララー、チャーラー……チャララチャラッチャ……。

 ここで、定点カメラが撮影した『女性専用車両』の認証写真、すなわち乗客が持ち物を拡げた画像が画面に映った。 猛スピードで通り過ぎる車両を外から写した映像にも関わらず、どの画像も非常に鮮明に撮れている。 肉襞1つ、陰唇の皺1本に至るまで画像に一切ブレがなく、静止画写真と言われても違和感がない。 『ニホン』の撮影技術が素晴らしい、と言ってしまえばそれまでだが、あらゆる分野において基礎科学力の違いが歴然だ。 真下から撮影したオマンコ画像はガラスの床に垂れたマン汁まで捉えているし、真横から撮影したオマンコ画像はガラスに圧し潰されたクリトリスのひしゃげ具合まで抑えている。 カメラは一瞬で数十人の女性たちの持ち物を『同定』――『黒子』『皺』『色艶形大きさ』から判断して瞬時に個人を特定すること――し、女性たちの首輪に認証が済んだ信号を送るわけだが、このシステムの背後には、撮影技術はもちろん、映像分析技術並びに信号送信技術にも並外れたものがあるといえよう。

 チャラッチャッチャ、チャラーララー、チャーラー……チャララチャラッチャ……。

 列車が進むに従い、1人、また1人と『女性専用車両』の乗客が下着を整える。 駅がつくにつれて列車がスピードを落し、ホームが見える頃には全乗客が服装を整え終えた。 半分ほどが列車を降り、変わってほぼ同数の乗客がホームから車内に流れ込む。 新しく乗車した女性たちは、列車が動き始めると同時にそそくさと下着を脱ぎ、ガラスの床や壁に、淡々と腰を擦りつける。 『次は○○へ向かう列車の車窓をお楽しみください』というテロップに合わせ、ホームから去る『女性専用車両』を見送る構図。 ついさっきまで透明なピンク色だった最後尾の車両は、あっという間にドドメ色が時折混じる、生々しい肌色へと染まっていた。



 ……。


 車窓は、何も列車限定なわけではない。 大型バスに設けられた『女性専用シート』では、普通は車内に向かって腰かけられるように椅子が設えてあるのだが、ここでは車外に向かうよう壁から僅かに隙間をおいて椅子が並ぶ。 バスの車体も『女性専用シート』の周囲のみ『マジックミラー』になっていて、外から中は丸見えだ。 『女性専用シート』に座った場合、まずは下着を脱いでスカートを捲り、街頭の信号機に向けて持ち物を開帳しなくてはならない。 信号機付属のCCカメラが女性の持ち物を認証してくれるまで、女性は悉く御開帳しっぱなしだ。 窓はなく、壁はマジックミラーなため、『女性専用シート』において、中から外の様子は分からない。 どこに信号機があるか見当もつかないため、とにかく大きく股を拡げるしかなく、どのバスにおいても見事な開帳が鑑賞できる。 飛行機に設けられた『女性専用クラス』では、シートが床と一体化し、共にガラス張りになっている。 女性は飛行機が離陸して安定飛行に入るとすぐに座席を跨ぐように座るのだが、これで真下から女性の持ち物は丸見えだ。 CCカメラの中には上空を監視しているものもあり、そういった望遠機能付きのCCカメラが持ち物を撮影してくれるまで、女性の乗客はグリグリとオマンコに体重をかけ続けねばならない。 なお、列車、バス、飛行機を問わず、オマンコを擦りつけて汚してしまった後始末は必須だ。 ハンカチないしウェットティッシュで拭わずに立ち去ったものは『公共物紊乱(びんらん)罪』に問われる恐れがある。 しっぽり濡れてしまった床をティッシュで掃除する姿からは、哀愁というか、一抹の悲哀がなくもない。 

 なお、男性が間違えて女性専用車両に乗ってしまった場合、原則として『去勢』される。 『女性専用車両』に乗るという行為は即ち、せっかく男子という立派な身体を与えられながら女性レベルの存在に身を貶めるということだ。 そんな不埒な行為をするなら、いっそ男性のシンボルを無くして性転換すればいい、という理屈が背景にある。 女性が『一般車両』に乗っても特にお咎めがない点からすれば、『女性専用乗車法』は、珍しく男性に不利気味な法律といえるかもしれない。 ただ、女性が一般車両に乗った場合、ほぼ間違いなく『女性専用車両』を薦められ、従わない場合は理不尽な対応を覚悟せねばならず……どう転んでも、女性にとって愉快な法律にはならないだろう。

 市民を待ち受けるオマンコ地獄、まだまだ始まったばかりである。

 


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