第２７話 研修、退所式-2
ここで副施設長が前にでる。
「皆さん、３日間お疲れさまでした。 団体の皆さんは、今後社会にでる上で欠かせない、D、Eランクの扱い方を学びましたね。 自分の職能を鍛えることは当然として、社会にでる以上は、物品になるしか能がない本来の牝を活用する義務があります。 生きているだけで恥ずかしい牝に自分の身分を自覚させ、せめて物品としての居場所を提供することをこなしてこそ、社会の歯車たるCランクを名乗ることができます。 物品として存在する牝が扱いずらかったり、機能面で機械に劣るとしても、あくまで牝を活用してこその社会です。 我々が築いてきた社会は、牝の膣とケツマンコで全てをこなせなければ、牝性の発揮が鈍らざるをえません。 その点を十分考慮し、これからもしっかりと自分及びD、Eランクの膣を活用し、生まれてきて恥ずかしい牝たる自覚を涵養してください」
おそらくは何度も述べてきた、型通りの挨拶だ。 淡々と感情を込めずに言葉を並べる。
「この後は、各団体が使用した区域の清掃です。 清掃についてですが、シーツ、枕カバー、包布（ほうふ）をリネン室に戻したあと、備えつけの用具で清掃しなさい。 指導員の方々、よろしくお願いします。 掃除が済んだ団体から、午後の『解散祭』の準備に入って下さい。 『解散祭』は１１時から１２時半までとします。 団体交流の場でもありますから、刻限を守って楽しみましょう。 では、これをもって研修最終日、朝のつどいを終了します。 一同姿勢を正して」
スッ。 土下座していた調理師専門学校生徒を含め、全員が気をつけをして背筋を伸ばす。
「礼」
静かな号令のもと、肌を露出した少女たちが一糸乱れず４５度に頭を下げた。
……。
参加団体はきっちり自分達の部屋を掃除する。 といっても、学園の掃除の時間のように、膣液で泡立てた洗浄液を使ったり、おまんこにブラシを挿入しながら磨いたりということはない。 シーツを畳み、枕カバーを外し、包布を束ねるのには、それぞれが手を使って協力する。 一ミリのずれも無いようピッチリ四隅を揃えて初めて合格を貰えるため、誰もが必死に白いシーツと格闘している。 その後はチリトリと箒で部屋の埃を隈なく除き――要するに普通の掃除を徹底的に行うのだった。
備品の少女たちは、自分達が寝泊まりした檻は学園から持ち込まれたものなので、特に掃除する場所がない。 なので例年通り、シャワー室と便器掃除を割り振られた。 どちらも水垢が溜まっているため、強度が高い洗浄が求められる。 ただし学園のような洗浄液は常備されていないため、汚れは舌でこそぎとらねばならなかった。 シャワー室のかび臭い壁はもちろん、便座にこびりついたウン滓まで、丁寧にしゃぶり、舐めとり、啜る。 施設の水回りすべてが綺麗になる頃には、少女たちから据えたアンモニアの口臭が溢れるばかりだ。
このままでは施設に悪臭がたちこめるので、最後は口の中を殺菌消毒する。 ８号教官が肛門の中に口腔用消毒薬を仕込み、シャワー室に待っていた。 持ち場の掃除を終えた少女たちは８号教官の股下に口を拡げて横たわり、教官の引き締まったお尻を待つ。 教官がお尻をのせてくれれば窄めた唇で肛門に吸い付き、全力で腸内の薬液を貪った。 というのも、教官は括約筋を締めているため、ちょっとやそっと吸った位では消毒薬を貰えない。 口が臭いままでは研修続行に差し支えるから、少女たちは絶対に消毒薬を十分に口にふくまねばならず、必然的に恥も外聞も恥じらいもなく、教官の尻の谷間へ顔をめり込ませる。 そうして、ブブブッ、ズズズッ、ジュブジュブとみっともない音をたてながら、僅かでも薬液を貰うべく、舌は肛門をこじ開けようと舐めねぶり、唇は肛門の皺を吸い取る勢いで密着させるのだった。
やがて、掃除の合格をもらった参加団体が、三々五々とつどいの広場にやってくる。 広場には団体ごとに小型のテントが張ってあった。 研修最後のイベント『解散祭』だ。 各団体ごとに、３日間共に過ごした備品を労う意味も兼ねて、備品を活用した娯楽を提供する。 団体同士の親睦も併せて深めようという企画だ。 平たくいえば『少女を生かした出店』といえよう。 今朝まで旗掲揚台にぶら下げられていた専門生も含め、全団体が、トイレ掃除を終えて集まってきた少女を囲む。 既に『解散祭』でどんな『出店』をするのかは団体ごとに決まっており、何も知らないのは少女たちだけだ。
時刻は午前１０時。 あちこちのテントで『えっ！？』と驚きの声をあげる少女たちを中心にして『解散祭』の準備が始まった。