投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

SM学園・行事幕間
【学園物 官能小説】

SM学園・行事幕間の最初へ SM学園・行事幕間 71 SM学園・行事幕間 73 SM学園・行事幕間の最後へ

第26話 研修、指導役-3

 ……。

 
 夕べのつどいでは、例によって『各団体の挨拶』、『一日の研修報告』、『施設旗の収容』、『施設長からの諸連絡』と続く。 各団体は、備品の少女が股間から掲げた団体旗の後ろに整列し、背筋を伸ばして望む。 諸連絡を終えた施設長が散会を宣し、夕食をとるべく三々五々と団体が散る。 一通りいなくなった後には、施設長の前に調理師専門生たちだけが残された。

 『なぜ遅れたのか』と無表情に問う施設長に対し、誰も何も答えない。 『指導員の皆さん、不手際です。 どういった躾をされているんですか』と矛先は指導員に向かう。 通常生徒の失態は生徒の中で消化し、指導員が叱られることは滅多にない。 『申し訳ありませんでした。 我々の認識が甘すぎました』と頭を下げる指導員の姿は、普段は有り得ない光景だ。 午後いっぱい苛んだ火照りがようやく消えた今になって、専門生たちは『全体行事に遅刻した』事の重大さに気づかされる。 指導員が謝罪するほどの失態を、自分達はしてしまったのだった。 『規則ですので、次は気をつけてくださいね』といって施設長は立ち去った。 あっけない幕切れ――とはなりそうもない。 施設長と入れ替わりに施設員が樽をもってやってくる。 

 『謝罪は言葉でするものじゃなく、行動で示してこそ意義がある』『全体行事に迷惑をかけた以上、施設全体のために行動する』『堪え性が無さ過ぎて今の自体を招いた』『今晩のプログラムを変更し、忍耐を養うものとする』――そういった内容を上品な言葉遣いで語る指導員。 専門生たちに課せられた夜の課題は、『テルテル坊主』と呼ばれる、施設の規則違反対象者へのプログラムだ。

 国旗掲揚台と施設旗掲揚台をロープで結び、人数分のフックをぶら下げる。 規則違反者――夕べのつどいに遅れた3名は当然として、連帯責任として残りの専門生も全員――は手を後ろに縛り、白いシーツをポンチョのように被せられる。 顔だけ出したところで手首をフックに繋がれて、地上約15メートルの高さにぶら下げられれば、立派な巨大テルテル坊主だ。 

 『あ〜した天気にな〜れ』『手〜のひらを〜太陽に〜』『夕焼け〜こやけ〜の〜』

 テルテル坊主が一斉に歌う。 『太陽』『青空』『お日様』といった『晴れ』を連想させる歌詞の歌だ。 合宿に雨天になると、通称『雨プログラム』という別メニューを組まざるを得ない。 そうなると施設使用がブッキングするため、雨は施設にとって大敵だ。 その雨を遠ざけるべく『テルテル坊主』として次のつどい――つまり、翌日の朝のつどいまで一晩中――朗らかに歌い続けるというのが『テルテル坊主』という懲罰プログラムの概要だ。 下から見上げれば、白いスカートから下着をつけない下半身がのび、股の付け根まで丸見えだ。 風が吹くとロープが撓み、テルテル坊主にされた専門生たちが揃って上下に振れる様子は、まるで本物の人形だ。

 ただし、今回の専門生たちは、ただのテルテル坊主ではなかった。 指導員に恥を欠かせた点や本来のメニューを変更せざるをえなかった点を踏まえれば、ただ一晩歌って済むわけがない。 ということで、全員揃って空中に浮く直前に、追加で『流動食』を喉から流し込み、下半身の肛門から2Lの牛乳浣腸を抽入されている。 即ちこれから翌朝のつどいに至る12時間を、排泄を我慢し、笑顔で過ごすことが彼女たちの任務なわけだ。  酢浣腸に比べれば緩い牛乳浣腸とはいえ、2Lは尋常ではない。 しかもアナル・ストッパーがないのだから、括約筋だけで押し寄せる排泄欲求に耐えねばならない。 ぶら下がって5分もしないうちに少女の下半身がふるえ始めたのは、高さや揺れへの恐怖はもちろん、何よりも込みあげる排泄衝動からといえよう。

 備品の少女たちにもペナルティは課された。 つどい時に掲げる『団体旗』の掲揚に間に合わなかったという罪だ。 備品の少女3名がもっと効率よくゴアニューグを啜っていれば、団体旗掲揚に間に合ったのに、そうしなかったのが罪という指摘。 ……不条理な理屈でも、否も応もない、少女たちは従うしかない備品である。 ただ、罰とはいっても、専門生に比べれば程度が違う。 少女たちに課された罰は、10時の消灯時刻まで旗掲揚台の脇にマングリ返しの姿勢で控え、団体旗を膣で掲揚し続けるというもの。 浣腸も牛乳浣腸が1Lに過ぎず、姿勢も肛門を上に向けていられるため、専門生たちより遥かに我慢しやすい態勢だ。 両者の罰の違いは、専門生が施設に迷惑をかけた一方、備品は団体に迷惑をかけただけだから、という理屈だった。 

 3人の肛門に牛乳が抽入されたのち、栓をするように旗が差し込まれる。 3人の頭上――正確にいえば膣上――では、ジッと動かず歌おうとするもモジモジせずにはいられない白装束が列を作る。 便意に逆らう作り笑顔の歌声をしばらく聞いてから、指導員と施設の職員はその場を去っていったが、誰も見ていないからといって手を抜く者はいない。 漏らせば大変なことになるのは分かっているから、肛門から汁一滴こぼすまいと誰もが必死で下半身を締めている。 ようやく地平線に沈み始めた太陽の下、長い夜が始まろうとしていた。



SM学園・行事幕間の最初へ SM学園・行事幕間 71 SM学園・行事幕間 73 SM学園・行事幕間の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前