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人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

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第2話『性的ビフォー・アフター』-5

 5人目。 20代後半から30代前半だろうか、やや年齢不詳な眼鏡の女性。 『シリコン埋没による豊胸手術』と『色素漂白』により、桃色の乳輪とGカップのバストを造った。 詰め物による乳房はロケット型に不自然にせり出し、薄い乳輪は乳首の存在をぼやかせる。 乳房内部の乳腺発達を阻害する点に鑑みて、現代倫理に従うならば、豊胸手術は詐欺であると同時に肉体劣化を促す愚行以外の何物でもない。

 彼女に課せられた改造は『低融点ジルコニウム合金によるシリコン代替措置』を用いた『理想的乳房の造詣』及び『酸化被膜による乳輪への構造色付与』の2本立てだ。 前者ではシリコンを抜いてから『美乳とされる乳房の造詣に合わせた合金を移植、体温で表面を溶かして乳房と一体化させる』処置により、一段と美しい乳房を作り上げた。 ただし合金は形を変えるたびに発熱するし、何よりも重い。 理想の乳房を得た代償として、女性は常に、乳房を内部から焼かれる苦痛を味わい、地面に上半身を引き据えられる圧力に抗し続ける。 続いて後者では、今後乳輪が変色しても色あせない『構造色(タマムシやニジイロクワガタの後翅の色)』を乳輪表面につける。 ジルコニウムが乳腺を通じて乳輪に溢れ、そこに低電圧をかけることで表面が酸化し、鮮やかな桃色の被膜ができるというメカニズムだ。

 エイの発電板を模した発電細胞が乳腺に組み込まれ、一定値以上の発電が起きるたび、女性の乳首周辺に電流が流れる仕組みができた。 従って女性は今後、不定期に乳首が発する電流で身悶えすることになる。 決して激痛を伴うような電圧ではないが、就寝中だろうと食事中だろうと、時と場合を選ばない電流は、女性にとって少なからぬ負担になるのは間違いない。 



 6人目。 10代後半〜20代前半の浅黒い少女。 二の腕に『恋人の名前』を『刺青』したため、番組に出演することになった。 持って生まれた肌に人為的な傷、しかも一生消せない物をつけることは、肌の機能を損なうのは勿論、身体をメッセージボードに貶める行為といえる。 犯罪者ならまだしも、自ら進んで肌に文字を刻むなど、越権行為も甚だしい。 少女を待っていたのは『特殊刺青』。 まず肌の細胞に活性化条件を設定する。 そして活性化時に浮き出る特殊インクを、細胞のゴルジ体に分泌させる遺伝子を発現させる。 結果として少女は、常に『自分の感情が模様になって、肌に浮かびあがる』体質に改造されてしまった。 例えば少女が性感を得ると、おでこや太もも、お腹や首など、『全身にオマンコマーク』が浮かぶ。 排泄欲求が溜まると『全身にトイレマーク』が透ける。 恥ずかしいときは『肛門マーク』、嬉しいときは『おっぱいマーク』、哀しいときは『ウンチマーク』という具合だ。 いつでもおでこに『変態的な模様』を浮かべ、自分の感情が相手に丸わかりになる生活を通じ、少女は一生かけて刺青を入れた自分の浅はかさを償うことを強制される。


 ……。

 このように、1回の番組で6、7人が放映される。 整形の例としては、他にも『クリトリスの包皮を除去したもの(クリトリスにジルコニウム抽入、男根型に膨張させられる)』や『歯を矯正したもの(歯に柔軟剤を加え、噛み砕く力をゼロにする代わり理想的な歯並びを実現する)』、『顎を削ったもの(顎をすべて削除し、理想的な人口顎を移植する。 噛む力がゼロになる)』や『二重瞼にしたもの(知覚過敏処理をしたクリトリス周囲の皮に二重処理を施され、常に敏感になったクリトリスが周囲の皮膚で擦られる)』など枚挙に暇がない。

 ――これまで挙げた例は女性ばかりだが、男性だって整形により逮捕される例はある。 包茎、埋没真珠、男根摘出など諸々だ。 ただし『2ch』で放映されるのは女性ばかりで、男性は画面に映ること自体が稀だった。

 市民を待ち受けるおまんこ地獄、まだまだ始まったばかりである。
 


 


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