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人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

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第2話『性的ビフォー・アフター』-4

 ショロロロロ……長々と、途切れることなく小便が続く。 おそらく尿意に限界がくるまで、我慢に我慢を重ねた上での放尿なんだろう。 歯を食いしばり、息を止め、尿をする間中ずっと、少女は足と手に全力を込める。 自分の穴を拡げるためだ。 放尿を終えた少女が大きく息を吐くと、すぐさま尿道は元通り、蟻の這う隙間もなくピッチリ閉じる。 次はもう1つの穴だ。 少女は肛門のピアスから伸びる糸を探ると、先ほど同様、両手両足に結びつける。 しばらく呼吸を整えてから、グイッ、足を前に、手は上に。 全面ガラス張りな洋式便座を通じ、エミリアの肛門に直径1センチにみたない孔が開く様子がクローズアップ。 普通なら便に合わせて広がる肛門だが、エミリアの場合、直径1センチが限界だ。 そこから押し出される大便は、まるでチューブから押し出されるチョコレートのように、細く長いトグロを巻く。 腸に溜まっていたせいもあるだろうし、一度に排泄できる量が少ない所為もあるだろうか。 全身に力を込めて顔を真っ赤にする少女の脱糞ショーは、10分にわたって続いたのだった。

『エミリアは便意を催すたびに、自分のピアスを実感できます。 普段は慎み深く襞の隙間に隠しつつ、決して存在を無視できない大切なピアスリング。 【匠】は彼女にかけがえのない贈り物を残してくれました』

 大便の最後の1欠片がポチャンと便座に沈むなり、一分の隙間もなく閉じる肛門。 すぐにはトイレットペーパーも使えないほど消耗したエミリアは、これから一生トイレの度に全身運動を余儀なくされる。 思慮分別なく、身体を大切にしなかった自分の罪を、少女は毎日――少なくとも排泄の度に――思い知らされることだろう。



 3人目は、スタイルもいいし顔も綺麗な、でもどこか疲れた30代後半と思しき女性。 回転盤に登って、四方から撮影するカメラに惜しげもなく整った全裸を晒している。 ナレーションによると、女性は『肌の皺、シミの紫外線除去』を経て、白い肌を保っていた。 けれど新しい法律によれば、無理に白い肌を維持することは『本来くすんでゆくべき肌を詐称する、遺伝子レベルの犯罪』になる。 女性に課された施術は『全身の肌をツヤツヤにする』ため、『肌表面の凹凸を溶解する成分を、汗腺から常時分泌させる』というものだった。 

 施術後、色白に加えて剝き身のゆで卵のように艶めく肌。 ただし肌の凸凹が無くなったせいで、上手く物が掴めない。 掴むためには手の腹に摩擦を取り戻すことが必要で、そのためには『皮膚を濡らす』ことになる。 濡らす液体は理論上何でも構わない(汗を除く)が、唾液や尿のように匂いが強いものを避けた結果、膣液又は鼻水になった。 とはいえ膣液を塗る行為は法律で規制されており、結局鼻水の一択になる。 VTRでは、女性が鉛筆、箸、ノート、何かを持つ時に必ず『鼻クソをほじって鼻水を指に塗す』様子が延々と映された。 後半に進むほど、心なしか女性の鼻孔が拡張されたようで、指の根本まで鼻の穴がズッポリ咥え込むのだった。

 また、汗腺が水分を分泌しなくなり発汗機能が失われたため、体温調節が必要になる。 女性は、口を思いきり拡げて舌を伸ばし『ハッハッハッ』と犬のように呼吸する。 常に興奮しているかのような息遣いは、30台とは思えない浅ましい姿であるものの、口腔上皮を介した蒸散作用を維持するためには仕方ない。 以上、しょっちゅう鼻に指をつっこんみながら犬のように呼吸する生き方が、艶々の肌を手に入れた代償に背負わされた負荷だった。



 4人目は、20代半の小柄な女性だ。 女性は元々剛毛に生まれたが、紫外線による毛根焼去で『全身脱毛処理』を受けていた。 これは『身体を保護すべき体毛の機能を無視した傲慢』であり、『肉体の機能を誤魔化す詐欺行為』でもある。 女性に施された肉体改造は『部分的な発毛機能の促進』及び『脱毛禁止のための毛根知覚過敏化』だ。 発毛促進に選ばれた場所は『脇』と『鼻の穴』。 暗転を経て再度現れた女性は、後頭部に両腕を組んだ脇と鼻孔から、黒々とした毛が溢れている。 鼻孔と脇の上皮細胞すべてに毛根遺伝子を発現させた結果、膨大になった体毛だ。 毛根の付根には、知覚過敏化により痛点、触点が密集し、一撫でしただけで全身を悶えさせずにはいられない。 実際、女性は鼻ではなく口で息をしているし、決して脇を閉じようとしない。 鼻で息をすれば鼻息で性感が痺れるし、腕を下ろせば脇がくすぐったすぎて耐えられない。 女性の日常を映したVTRには、脇の部分を繰り抜いた服を着て、常に腕を水平より高く保って過ごす姿や、くしゃみの直後に白目をむいて悶絶した姿があったが、どちらも体毛への強すぎる刺激が原因だ。 女性が生きる上で今後最も大きな課題は、無駄毛と忌み嫌った体毛とどのように付き合うかに集約される。 整形という安易な手段でヒト本来の機能を毀損した浅はかさから、女性は一時たりとも逃げられない。





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