投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

「夏の出来事 5」の最初へ 「夏の出来事 5」 344 「夏の出来事 5」 346 「夏の出来事 5」の最後へ

来客-2


知可子は少し変な顔をした後、
スープの入った器を持つと
木のスプーンですべてそれを
口に流し込む。
モグモグと噛んで
ごっくん、と、飲み込み
ふーっとため息をついた後
小さく呟く。

「  ちっ ちゃ。」

「 ぇ?」

「言っちゃ悪いけどー。
その、ちづるの彼。
  ちっちゃくない?」

「 ! 」

「普通さー、そんな事で怒る?
夜道危ないから
送ってもらっただけじゃん。
 職場の人も、酔いざましに
  散歩したかっただけって、、
    伝えたんでしょ? 」

「、 、 、、うん。」

「ねー。 大丈夫なの?
  その彼。 」

「、、え?」

「アタシ、もう嫌だからね?
前みたいな、、ストーカー事件。」

「 っ!  そんな、 !」

「ちょっと、危うくなーい?」

「全然っ! 危うくないよ!
 彼は、 そんな事 しないっ」

「うーん。 そーかなーー?」

知可子は
コーヒーを持ち、
遠い目をしている。
ちづるが言う。

「彼は、、凄く優しくて。
 いつも 〜っ  
 私に気を使ってくれるし 」

「そりゃ、皆そんなもんでしょ。」

「! 〜っ でも、
私、、一応、結婚してるでしょ?
 そういうのも、もしかしたら
ストレスに、、
  なってたと思うし、 」


「 うーーん、、 」

「私もっ、、 最初は 
浮気相手だったけど、 でも、」
「 は!!?」

「 、 え?」

「 っ ちょっと待って!
 浮気相手だったの!?
  ちづるが!??   」

「 ん、  、、うん。」

「、 、、。
  相手、本当、、。
       何者よ。 」

「 え?    ? 」

「っ はーーー。
、、、まぁ いいわ。
 えーー、、 んーーー
 そこ ひっかかる。
  今はちづる一筋でしょうね?」

「 え? 、と   ん、、」

「何!? 別れてないの?」

「〜っ 別れてるよ。、、多分。」

「多分て何!?
 ちゃんと聞いてないの!?」

「 〜っ、聞いたよ。
 でも、正直、、。
   よく分かんない。」

「 っ はーーー。」

知可子は少し呆れているが、
強く問い詰める事が出来ないのは
ちづるらしい、とも思った。
ちづるは少し興奮しながら言う。

「今はっ! そんな事、、
   どうでもいいの。 」

「 、 、、、。」

「嫌な思いさせた から 
 〜っ、 、 謝りたい  」

   でも 

  それだけじゃ ないかも


「もう、 
 会ってくれなかったら
  、 、 、、、 〜っ、 」


  本当は

 このまま 別れた方が

  いいのかもしれない って


 その方が

  タクミ君の 為なのかもって

 


「 〜っ、 、 」


知可子は、
今にも泣き出してしまいそうな
ちづるの表情に少し驚いていた。


「夏の出来事 5」の最初へ 「夏の出来事 5」 344 「夏の出来事 5」 346 「夏の出来事 5」の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前