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大沢商事の地下室
【SM 官能小説】

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絢子のショー-7

「大沢さん」
「なんだ?」
「どうですか?」
「物凄いな」
「そうじゃなくて……出来そうですか?」
「え?……ああ……そっちか……おお、出来るぞ、勃起してる」
「ではどうぞ」
「ああ……でも大丈夫かね? 彼女は」
「腹上死というのは聞きますが、腹下死というのは聴いたことがありますか?」
「ないな」
「皆さんで廻していただきますから済みませんがコンドームを」
「おお、そうか……」
「ちょっとお待ちを、私が……」
 大沢がズボンを下ろすと里子がコンドームを乗せ、唇でクルクルと器用に装着する。
「どうぞ」
「ああ……ずいぶんと久しぶりの……おお……入った、出来るぞ、また女を抱ける……」
 大沢が夢中で腰を使う……絢子はピストン一回ごとに絶頂に達するような快感の嵐に見舞われていておそらくは誰に挿入されているかも定かではないだろう。
「うおおお……里子、出来たぞ、直った、EDが直った」
「よろしかったですわね、この状態のM女を見れば出来ると思ってました……皆さんも順番に……」
 門村も含め、四人のゲストが次々に絢子に覆いかぶさる。
 四人目が終わる頃には絢子の痙攣は最高潮、息も絶え絶えで痙攣以外には頭をゆっくりと振るのが精一杯の状態だ。
「井上君、止めを刺しちゃって」
「大丈夫ですかね」
「大丈夫よ、失神しちゃった方がむしろ楽になるわ」
「そう言うことなら」
 井上が覆いかぶさり、挿入すると絢子の躰に電気が走ったように引きつる。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああ」
 井上がピストンを始める。
「ぐは……ぐは……ぐは……ぐ……はぁ……」
 それきり動きを止めてしまう、井上は絢子の呼吸を確かめ、ピストンを続けて射精する。
 その間、絢子の体は人形のように井上の動きにつれて動いているだけ、井上が離れると時折ビクっビクっと痙攣するものの、意識は完全に失っていた……。
 
 
 
「いやあ、すごいものを見せてもらいました……彼女は大丈夫で?」
「息も普通にしてますし、里子も大丈夫だと言ってるよ、もっとも二日位は起き上がれないだろうとも言ってるがね」
「ジグソーには度肝を抜かれましたよ、思わず力が入って肩が凝ってしまった」
「ははは、マッサージにでもかかるんだね、マッサージ嬢を襲わないようにな」
「本物のショーというのはこういうのを言うんだな」
「里子の店のショーも見限らないでやってくれよ、ちゃんと通わないと次は呼んでやらんぞ」
「最後の……ポルチオですか? あれは一体……」
「それは里子に聞いてくれないかね? わしも初めて見たんだ」
 ゲストは口々に大沢に礼を言い、帰って行った。
「門村さん、彼女をどうしようか」
「まあ、組の事務所に連れて帰って二、三日寝かせておきましょう、とりあえず目が覚めてからですけど……」
 
 
 
 しばらくして、絢子は目を覚ました。
(生きてる……)
 最後に気を失う瞬間は死を覚悟したが……恐ろしかった。
(結局……まだ死にたくはないんだわ、私……)
 躰にはまだ嵐のような責めの余韻が残っている……。
(怖かったけど……こんなに感じたこともなかったな……クスリでトリップしてしてた時とは違う……純粋に肉の悦びだった……)
「大丈夫ね?」
 里子が顔を覗き込んできた、もうボンテージではない、普通の洋服に着替えている。
「ええ……しばらく起きれそうにないですけど」
「ね? 死ななかったでしょ?」
「ええ……本当に死ぬかと思いましたけど……怖かった」
「私が?」
「死ぬのが……」
「なんだ、やっぱり死にたくないんじゃない」
「そうだったみたいです……」
「死んだら辛いこともないけど面白いこともないものね、セックスで感じることもなくなっちゃうわ」
「最後のポルチオからは……本当に嵐のようだった……」
「癖になった?」
「クスリはもういい……でも、こっちは病み付きになりそうで……」
「Mになっちゃった?」
「いえ……やっぱりムチは痛いし、アナルを覗き込まれてる時は死ぬほど恥ずかしかったし……それにジグソー……あれは怖かったです……」
「視覚効果、音響効果は抜群なんだけどね……でもあれって激しすぎてそんなに感じないのよね」
「知ってるんですか?」
「まあね、人にする責めは一応自分でも体験しておかないとね」
「プロなんですね……」
「これがあたしの生き甲斐だから……もうクスリは止めることね」
「ええ……」
「約束できる?」
「はい」
「じゃあ、ウチに来る?」
「え?」
「門村さんのところじゃ手近にクスリがあるでしょ? 家で寝てればいいわ、クスリが完全に抜けるまで」
「いいんですか?」
「動けないようにした責任もあるしね、でも服を着るのだけは自分でやってもらわないと……後は井上君に運んでもらうから……」
「……そのために責めを?」
「違うわよ、言ったでしょ? 私の生き甲斐と大沢さんの趣味、門村さんの稼業がかみ合ったショーをやっただけ、あなたは生贄に選ばれただけよ……最初に会った時、死にたいとか言ってたのにはイラついたけどね、でも、なにかから逃げ出そうとしてクスリに走って、自己嫌悪に陥ってるのはわかったから……」
「じゃ、やっぱり助けてもらったんだ……」
「まあ、結果論よ……そろそろ帰りたいんだけど、服、着れる?……」



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